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nms Research Memo(1):2023年3月期第2四半期は増収・損失幅縮小。通期では営業利益の黒字化を見込む

2023/1/10 15:21 FISCO
*15:21JST nms Research Memo(1):2023年3月期第2四半期は増収・損失幅縮小。通期では営業利益の黒字化を見込む ■要約 1. 2023年3月期第2四半期の連結業績概要 nmsホールディングス<2162>の2023年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比17.7%増の35,818百万円、営業損失が236百万円(前年同期は237百万円の損失)、経常利益が同731.7%増の426百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が129百万円(同282百万円の損失)となった。売上高は、中国のロックダウンによる経済活動への影響など外部環境の不確実要因があったものの、各セグメントでニーズが好調に推移した。利益面もコスト上昇圧力があったものの、抜本的基盤強化策の実行を確実に進めたことが奏功し、損失幅を縮小させた。経常利益に関しては、想定を超えて円安が加速したことで828百万円の為替差益を計上して、大幅に急伸した。 2. 2023年3月期の連結業績予想 2023年3月期の連結業績予想は、売上高が78,000百万円(前期比23.3%増)、営業利益が800百万円(前期は361百万円の損失)、経常利益が650百万円(前期比429.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が250百万円(前期は1,980百万円の損失)と、上方修正した。中国におけるロックダウンによる稼働の影響や、部品・部材価格の高騰、物流コストの上昇といった不確実性はあるものの、売上確保に向けた取り組みが各セグメントで進んでいること、加えて抜本的基盤強化策による収益性の高まりを受けたものだ。これにより、各利益がともに黒字に転換することを想定している。通期業績予想の達成に向けて視界は良好だ。各事業においてニーズが好調に推移することが見込まれ、新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)からの挽回生産や前倒し生産によって需要が旺盛なためだ。また、新規受注の獲得も順調に進んでいる状況だ。期末に向けて、売上及び利益ともに順調に積み上がっていくことが期待される。 3. 中長期の成長戦略 同社は、主軸のHS事業において「生産現場におけるデジタルテクノロジーの導入・運用の遅れ」「正規社員削減による生産性の低下、品質問題、安定した生産現場の確立」を日本の製造業の大きな課題と捉え、同社独自のビジネスモデルを構築する計画である。まずは、必要技術・ツールをワンストップで提供し、製造業のDX推進のサポートをしていく。さらに、国内外の製造業ファブレス化に貢献できる高度人材の育成・提供も進める。足元の成長戦略は着実に進捗している状況だ。製造業のDXに向けて(株)セールスフォース・ジャパンと協業し、同社独自の人材サービス関連のノウハウとセールスフォース・ジャパンのCRM(顧客関係管理)テクノロジーを掛け合わせ「グローバル・プラットフォーム・サービス」を開発した。顧客からの引き合いは好調である。2022年10月からベトナム市場への展開を開始し、今後は順次展開する市場を広げるとしている。 なお、2024年3月期からスタートする次期中期経営計画は2023年3月期内の策定を計画している。そのうえで、事業環境の変化などを注視しながら時機を得て公表する予定である。 ■Key Points ・2023年3月期第2四半期は、各セグメント需要好調で増収 ・コロナ禍や原材料高騰などがあったものの、損失幅も縮小 ・足元では収益性が高まっており、2023年3月期通期は黒字転換を予想 ・膨らむデジタル化需要取り込みに向け、独自性の高いビジネスモデルを構築。セールスフォース・ジャパンとの協業により製造業のDXを支援 (執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎) 《NS》
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製造派遣、製造請負等を手掛ける日本マニュファクチャリングサービスなどを傘下に収める持株会社。電子機器製造受託サービス、カスタム電源の製造・販売等も。EMS事業では戦略投資拠点における業績拡大に注力。 記:2024/08/22