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プロパスト Research Memo(5):高速回転で買収から売却へ、市場変動リスクは小さい

2022/8/3 15:05 FISCO
*15:05JST プロパスト Research Memo(5):高速回転で買収から売却へ、市場変動リスクは小さい ■バリューアップ事業 1. 事業概要 バリューアップ事業は、半年から1年程度の短期プロジェクトである。首都圏エリアを中心に4~8億円程度の中古の収益ビル等を購入し、外観や設備が経年劣化した不動産に対して、外壁洗浄、軒天井塗装、鉄部塗装、屋上防水、植栽交換等によって効率的に改修を行い、既存の建物の付加価値を高めたうえで、主に個人投資家を対象に売却する。2021年5月期から、大株主シノケングループのREITが同事業においても売却先に加わった。少額の改修工事で効果的に付加価値を高めることで、短期間での売却及び資金回収を図る。プロパスト<3236>は購入後すぐに工事に入るため、工事開始から1ヶ月後には販売を開始することもある。買収から売却へ短期間で事業を回しており、市場変動リスクが小さいと言える。現状、同事業では年間15~20棟ペースで売却している。 バリューアップ事業の2022年5月期の売上高は5,720百万円(前期比35.9%増)、営業利益は699百万円(同48.4%増)と大幅な増収増益となった。立地条件が良く、収益性の高いエリアでの物件売却が進められた結果である。営業利益率は12.2%と安定して推移した。同社では、付加価値が見込める物件の仕入及び売却を続けており、それが安定的な利益率につながったようだ。売上高では会社全体の32.3%、営業利益では21.9%となった。 2. 特長 同社にはゼネコン出身者も多く、ノウハウに長けた人材が多い。特に、クリーニング、植栽、外光などの共用部分に対するバリューアップにも投資家のニーズはあり、資産価値の向上につなげている。 3. 実績例 最近の実績例は、以下のとおりである。 (1) 吾妻橋3プロジェクト(東京都墨田区)(※バリューアップ事例を参照<Before→After>) (2) 高円寺南2(東京都杉並区) (3) 水道町(東京都新宿区) (4) 永代2(東京都江東区) (5) 滝野川3(東京都北区) (6) 代沢(東京都世田谷区) (7) 内神田4(東京都千代田区) (8) 原町3(東京都目黒区) (9) 西新宿2(東京都新宿区) (10) 南品川2(東京都品川区) (11) 世田谷4(東京都世田谷区) (12) 広尾2(東京都渋谷区) 4. バリューアップ事例 バリューアップの具体的事例として、吾妻橋3プロジェクトでは、同社が物件を購入した時点で屋上の経年劣化が目立っていたが、既存の防水層を撤去し、下地を調整して塩化ビニールシートを施工することで、ビルの資産価値を高めた。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《YM》
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分譲開発事業、賃貸開発事業、バリューアップ事業を展開する総合不動産ディベロッパー。首都圏マンション市場で事業展開。企画力、デザイン力が強み。駅近など利便性の高いレジデンス用物件を中心に仕入れを行う。 記:2024/10/25