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アンジェス Research Memo(4):新型コロナウイルス感染症治療薬「AV-001」の開発状況について
2021/3/25 15:14
FISCO
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*15:14JST アンジェス Research Memo(4):新型コロナウイルス感染症治療薬「AV-001」の開発状況について ■新型コロナウイルス感染症向けワクチン及び治療薬の開発状況について 2. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬「AV-001」の開発状況について カナダのVasomuneと共同開発を進めている「AV-001」(Tie2受容体アゴニスト化合物)※に関して、2020年12月より中等度から重度の新型コロナウイルス感染症肺炎患者向け治療薬として、第1相臨床試験を米国で実施しており、安全性と忍容性を確認する試験となる。肺炎患者は、ウイルスの影響でTie2受容体の働きが抑制されることにより肺の血管機能が壊れ、肺胞に浸出液が入り込むことで肺炎を発症する。「AV-001」はTie2受容体の働きを活性化させる効果があり、これによって血管機能が正常化し、肺胞に浸出液が入り込まなくなることで、炎症を沈静化させるメカニズムとなっている。 ※アンジェス<
4563
>は2018年7月にVasomuneと、急性呼吸不全など血管の不全を原因とする疾患を対象とした医薬品の共同開発契約を締結した。具体的には、Vasomuneが創製した化合物「AV-001」(Tie2受容体アゴニスト化合物)について全世界を対象とした開発を共同で進め、開発費用と将来の収益を折半し、また、同社がVasomuneに対して、契約一時金及び開発の進捗に応じたマイルストーンを支払うというもの。同社はHGF遺伝子治療用製品の開発を通じて蓄積した血管領域の疾患に関する知見とノウハウを、今回の共同開発で生かしていく。 急性肺炎による呼吸不全が新型コロナウイルス感染症患者の死亡原因の一つとなっており、「AV-001」の開発に成功すれば死亡率の低減につながるものと期待される。2020年8月には「AV-001」の開発について、米国国防総省からのPRMRPとして280万ドルの助成金をVasomuneが獲得しており、米国でも注目度の高いプロジェクトの一つとなっている。このため、同社では次のステップの臨床試験の結果が良好であれば、米国FDAに緊急使用許可を申請することを検討している。「AV-001」の開発進展により同社は、新型コロナウイルス感染症を対象とする予防ワクチンと治療薬の両方のパイプラインを持つこととなる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NB》
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4563 東証グロース
アンジェス
55
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+2(3.77%)
時価総額 14,128百万円
大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06
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