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今週のマーケット展望「半導体関連の決算に注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

2020/4/20 10:05 FISCO
*10:05JST 今週のマーケット展望「半導体関連の決算に注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ) 皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。アメリカ株が続伸するなか、日経平均も2万円台に近づいていますね。コロナウイルスの影響が長引きそうな日本の経済の実態からみると、かけ離れているようにも思いますが、この動きはどう見たら良いのでしょうか。 さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、4月20日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。 まず広木さんは、『米国株の戻りが鮮烈である。特にナスダックの強さが際立つ。ナスダック総合は年初来リターンがマイナス3.6%になった。もうすぐ年初来プラスに浮上するだろう。高値からの下げ幅に対しては61.8%を戻した』と伝えています。 これについて『この61.8%はフィボナッチ・リトレースメントの重要な節目である。ナスダック総合はほかにも75日線や一目均衡表の雲などテクニカルの節目を迎えている』と解説しています。 続けて、『ここを一気に抜けるようだと、全値戻しも見えてくるだろう』とし、『ナスダック100はすでにこの節目を抜けている。ナスダック100はほぼ年初の水準を回復している。つまりナスダック100に関して言えば、「コロナショックは乗り越えた」レベルにあるということだ』と分析しています。 広木さんはさらに詳しく、『テスラ、ギリアド、アマゾン、ネットフリックス、エヌビディア、ADMなどがナスダック100をけん引する構図だ。米国ハイテク株→ナスダック→米国株全体→世界株という波及効果に期待したい』と、見解を述べています。 加えて、今週の決算については『その意味で今週は半導体関連の決算が注目される』とした上で、『先週発表されたオランダのASMLホールディングスと台湾の台湾積体電路製造(TSMC)の決算が良好で、東京エレクやアドバンテスト、韓国のサムスン電子など半導体関連株の上昇が目立った。今週は米国でインテル、日本ではディスコ、アドバンテストの決算発表がある。そのほかの注目はなんといっても米国のテスラとアマゾンの決算(ともに24日)。日本では23日のオービックの決算発表に注目』と示唆しています。 また、アメリカの状況について『ニューヨーク州内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人が17日は540人で、ここ2週間では死者の数が最も少なくなったと伝わった。クオモ知事は、「感染のピークを過ぎたあとは横ばいの状態にあったが、そこから減少に転じてきていていいニュースと言える」と述べた』と伝えた上で、『こうしたニュースが徐々に相場のセンチメントを改善させていくだろう』と予想しています。 さらに、『先週も注目と述べた新規失業保険申請件数は、まだ多いとは言え、先週から減少した。ピークアウトが明確だ。雇用減少はかつてないほど急激だったが、短期間で最悪期を過ぎるだろう。今週は450万件との予想』としています。 一方で、『市場は順調に戻り相場をたどっているが、ハイイールドのスプレッドとVIXはピークアウトしたとは言え、低下が鈍い』 とも言及。それでも、『まだまだ市場は株価の波乱リスクと信用リスクに対する警戒が根強いことの表れだが、だからこそまだ戻り相場は続くと言える。「相場は不安の崖をよじ登る」ものだからである』と、見解を伝えています。 最後に、今週の予想レンジについて『1万9500円-2万300円。日経平均は2万円の大台回復もあるだろう』と予想しています。 参考にしてみてくださいね。 山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。 フィスコマーケットレポーター 山崎みほ 《HH》