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ピクスタ Research Memo(3):ストックフォトのマーケットプレイスでトップシェアの地位を確立、海外でも展開
2019/9/19 15:03
FISCO
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*15:03JST ピクスタ Research Memo(3):ストックフォトのマーケットプレイスでトップシェアの地位を確立、海外でも展開 ■事業概要 2. PIXTA事業の事業環境と収益モデル、強み (1) 事業環境 PIXTAで取り扱うデジタル素材としては、現状は写真が圧倒的多数を占めている。写真市場は大きく2つに分けられる。1つは、雑誌の表紙やカレンダーなど、特定の目的のためにプロが撮影を行う撮り下ろし市場だ。もう1つは目的を限定しないで撮影された写真素材の流通市場だ。こうした写真素材のことを“ストックフォト”と呼び、PIXTAはストックフォトのためのマーケットプレイスと言える※。市場規模としては撮り下ろし市場がストックフォト市場よりも大きいとみられるが、流れとしては、徐々にストックフォト市場が撮り下ろし市場を代替しつつあるとみられる。これがすなわち、ストックフォト市場の成長の大きな原動力となっている。 ※ PIXTAは本来、写真のみならず動画やイラスト、音楽等のデジタル素材全般を扱うマーケットプレイスであるが、現状は写真(ストックフォト)の流通が圧倒的多数を占めているため、理解しやすくするために、あえてこうした表現をしている。 ストックフォト市場が拡大している直接的な理由はビジュアル素材ニーズの急増だが、その背景にはスマートフォンを中心とするデジタルデバイスの普及や、あらゆるプレゼンテーションのビジュアル化、SNSの普及とそれに伴う写真によるコミュニケーションの普及などがある。 こうした社会環境に応える形で、ネット上には無料で写真素材を提供するサイトも数多くみられる。そうした状況にも関わらずピクスタ<
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>のようなマーケットプレイス(すなわち有料ということ)が複数存在している。その理由を理解することはさほど難しくはない。それはコンテンツの数とクオリティの圧倒的な違いだ。本当に欲しい写真素材は無料サイトからは見つからないことが多い。また、コンプライアンス意識の高まりで、著作権問題をクリアした上での写真素材の利用というニーズも重要な一面だ。PIXTAを始めとしたマーケットプレイスはこうした点もクリアしている。 上記のような写真素材へのニーズに対し、それに応えることができる存在はPIXTAを始めとするストックフォトのマーケットプレイスというのが現在の状況だ。 (2) 収益モデル 同社はPIXTA事業を、日本国内を始めとして、韓国(事業主体はTopic Images Inc.)、台湾(同社の台湾支店)、タイ(事業主体はPIXTA (THAILAND) CO.,LTD.)の各国で展開しているが、その収益モデルは各国とも共通だ。 PIXTAは、写真、イラスト、動画などのデジタル素材のマーケットプレイス、すなわち市場だ。クリエイターと呼ばれる素材提供者がPIXTA上にデジタル素材を投稿し、それらを必要としているユーザー(法人・個人)がPIXTAを通じて購入している。同社は市場の運営者として、投稿された素材のうち実際に販売された素材について、購入者から集金し、当該素材を投稿したクリエイターに対して報酬(コミッション)を支払う。購入者の購入代金が同社の売上高に立ち、クリエイターへのコミッションが売上原価に立つという構図だ。 購入者に対する料金メニューには大きく2つのタイプがある。1つは「単品販売」で、購入者が1点ごとに料金を支払うものだ。創業当初はこの単品販売からスタートし、現在も売上高の絶対額では単品販売からの売上高が最大となっている。もう1つは2014年12月期からスタートさせた「定額制販売」で、月次(30日)更新または1年更新の契約の中で、規定数以内なら自由にダウンロードが可能というものだ。 同社は収益安定性増大の見地から定額制販売の拡大に注力しており、個人やライトユーザー向けの少量定額制プランの導入や、「繰り越し機能」の追加、サイトのモバイル対応強化などのサービス拡充策に取り組んでいる。その結果、定額制販売の増収率は単品販売のそれを圧倒しており、両者の差は着実に縮まりつつある(2019年12月期第2四半期累計期間のPIXTA事業売上高の占める定額制の割合は38%にまで上昇した)。また、単品販売と比較して売上原価率が低いため、定額制販売の構成比上昇は利益率上昇につながると期待される。 (3) 強み ストックフォトのマーケットプレイスは国内で主要なものが3社~4社あるが、その中でPIXTAは明確にトップランナーの位置を占めている。その原動力となった“強み”について、弊社では以下のように分析している。 PIXTAの強さを構成する重要な要素は、30万人以上のクリエイター数と、そこから生み出されてきた4,257万点以上のコンテンツ数だ(数字はいずれも2019年6月末時点)。PIXTAの事業モデルにはネットワーク外部性(製品・サービスの利用者数や利用率が増えるに従い、その製品やサービスの質や利便性が向上すること)が存在するが、そうした特別な用語を用いずとも、PIXTAは“市場”である以上、商材がたくさん集まる市場はますます活性化して繁盛すると考えれば、上記の素材数とそれを支えるクリエイター数の重要性が理解できるだろう。これまでの同社の素材点数の成長と業績成長はきれいに重なっている。 もう1つの重要な点は、PIXTAが日本に関するコンテンツ数において同業他社を圧倒的に上回っていることだ。日本市場において日本企業が日本人向けに何かを作成する際、あるいは、日本を題材にした資料を作る際、必要とされるのは日本や日本人を素材とした写真だ。現状は、『コンテンツが充実⇒顧客が増加⇒投稿数の増大(=更なるコンテンツの充実)』という好循環が働き、同社の圧倒的優位性が日々強まるというステージにある。 同社が創業以来急速に素材点数を蓄積できた要因として弊社が注目するのは、アマチュアの活用だ。これは売り手であるクリエイターと購入者の売り買い双方に通じている。かつては、写真の商業利用はプロフェッショナル(投稿者としてのプロ写真家、利用者としてクリエイティブ関連企業やマスメディアなど)限定だった。しかしPIXTAではアマチュアによる投稿を積極的に受け入れ、利用者についても一般企業や個人の利用を想定した料金体系としている。同業他社にもアマチュアを対象としているところはあるが、アマチュアに対する取り組みに最も注力しているのが同社であり、そこが同社の強さの源泉となっているというのが弊社の理解だ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《YM》
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時価総額 3,053百万円
デジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」の運営を行う。素材点数は約9300万点。出張撮影プラットフォーム「fotowa」の運営等も。PIXTA事業では少量ダウンロードプランの利用ユーザーが増加。 記:2024/06/24
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