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コネクシオ Research Memo(5):スマートフォン向け独自サービスの拡充等で売上総利益は増益確保

2019/7/3 15:35 FISCO
*15:35JST コネクシオ Research Memo(5):スマートフォン向け独自サービスの拡充等で売上総利益は増益確保 ■業績動向 1. 2019年3月期の業績概要 コネクシオ<9422>の2019年3月期の業績は、売上高が前期比0.4%減の263,925百万円、営業利益が同0.7%増の10,277百万円、経常利益が同2.4%増の10,539百万円、当期純利益が同2.7%増の6,921百万円となった。 販売台数は、スマートフォンの販売は堅調に推移したものの、一部販路の商流変更の影響などにより前期比7.4%減の251.6万台となった。その結果、減収となったが、端末価格の見直しやスマートフォン向け独自サービスの拡充により売上総利益は同3.0%増の増益を確保した。経費面では、スマホ教室講師の確保や法人向けモバイルBPOサービスの強化等による人件費を中心に販管費が同3.6%増となったが、売上総利益の増加により営業利益は前期比で増益となり過去最高益を更新した。 2. セグメント別状況 各セグメントの状況は以下のようであった。 (1) コンシューマ事業 一部販路の商流変更により販売台数は241.1万台(前期比7.7%減)となったが、一部端末価格の見直しを行ったこと、スマートフォン向け周辺商材や同社独自サービスの拡充に努めたことなどから、商品売上高は前期比2.5%減の178,432百万円、手数料収入は同5.8%増の66,154百万円となった。その結果、セグメント売上高は同0.4%減の244,587百万円となった。スマホ教室の講師確保による人件費増などがあったが、セグメント利益は同7.5%増の13,566百万円となった。減収にもかかわらず増益を確保したのは、以前から掲げてきた以下のような施策の効果が現れ始めたことによる。 a) スマホ教室の開催 顧客ニーズに合わせた講座を開発、さらに開催数を増加、その結果年間参加人数は約39万人と前期から2.2倍に増加した。 b) 来店予約制の導入 「お待たせしない店舗」を目指し、「来店予約制」の導入店舗を拡大、さらに予約枠の拡大に着手した。 c) 独自サービス「nexiplus」の充実及び周辺商材の拡充 「nexiplus」では、会員限定チケットの販売、地域密着クーポンなどの新コンテンツの追加に加えてiOS版アプリリリース。さらに、周辺商材としてウイルスバスターの取扱いを開始。 (2) 法人事業 売上高は前期比0.1%減の19,337百万円となった。内訳では、商品売上高が同2.5%増の6,526百万円、手数料収入が同4.2%増の8,853百万円、プリペイドカード情報が同12.1%減の3,956百万円となった。モバイルBPOセンターの移転や増床などの先行投資を行ったことや、2017年11月からのプリペイドカード販売の取引条件見直し等によりセグメント利益は同38.6%減の977百万円となった。 通期では減益となったが、プリペイドカード販売の取引条件見直しの影響は第3四半期半ばまでに終息しており、第4四半期からは回復が見られている。さらに今後の収益性を高めるために、モバイルBPOサービスの体制強化(モバイルBPOセンターの移転・増床、キッティング処理能力と品質の向上)、新型プリペイドカード什器の導入、IoTソリューションの拡充などを行った。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《ST》
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