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GセブンHD Research Memo(6):M&Aも活用しながら売上高1,700億円、経常利益70億円を目指す

2018/12/3 15:36 FISCO
*15:36JST GセブンHD Research Memo(6):M&Aも活用しながら売上高1,700億円、経常利益70億円を目指す ■中長期の成長戦略 1.中期経営計画 G-7ホールディングス<7508>では現在、2021年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画が進行中で、最終年度の業績目標値として連結売上高1,700億円、経常利益70億円を掲げている。2018年3月期の実績からは、売上高で約500億円、経常利益で約24億円上積みする必要があるが、売上高については既存事業で年間100億円ペースの増収を実現し、残り300億円をM&Aによって上積みしていく方針となっている。 また、同社は直近までの進捗状況を踏まえて、事業別の2021年3月期売上目標について一部見直している。具体的には、出店ペースが遅れているオートバックス事業を600億円から545億円に引き下げたほか、前述したように海外事業についてもその大半を一旦、リセットしたため売上目標を100億円から45億円に見直した。一方で、出店が順調に拡大している業務スーパー事業を650億円から750億円に、精肉事業を115億円から125億円にそれぞれ引き上げた。 事業戦略として、既存事業に関しては時流に合わせてビジネスモデルを進化させると同時に、消費者の利便性なども考慮しながら、来店客数や客当たり単価のアップを目指していく。出店戦略では成長が見込めるマーケットで、立地条件の良い場所に年間30~40店舗ペースで出店していくことを基本方針としている。 M&Aについては既存事業やその周辺領域だけでなく、人材サービス等の新規事業への進出についても検討しており、現在、候補案件の探索・精査を「成長戦略推進室」で進めている。「成長戦略推進室」は2016年4月より新たに設置された部署で、スタートアップ企業への出資も含めたM&A関連業務をメインに新事業・新業態の探索、新規出店候補物件の情報収集、経験豊富な人材獲得のための情報収集などを9名で行っている。現在、やや滞っている新規出店やM&A等の取組みを「成長戦略推進室」を通じて加速化していく考えだ。 現状、中期経営計画の達成に向けてはプラス、マイナス両面あるものの、引き続き既存事業における収益力強化と店舗展開による成長拡大、並びに新規事業や新業態開発、M&Aを積極的に推進していくことで、目標達成を目指す方針に変わりない。今後の課題としては、年間30~40店舗の出店ペースを維持できるだけの人材の確保及び育成となる。このため、同社では今後、東南アジアからの技能実習生の受入れを増やしていくほか、専門的スキル(企画開発やコンサルタント、整備士や検査員、仕入れバイヤー等)を持ったシニア人材や女性など幅広い人材を活用していくため、定時勤務にとらわれず自由な勤務形態を選択できる働き方改革にも着手している。 長期ビジョンとして「100年先も成長し続ける企業」を目指す 2.長期ビジョン 同社は長期ビジョンとして、「100年先も成長し続ける企業」を掲げ、創立100周年目となる2075年度に売上高7,000億円、経常利益300億円を目標として打ち出している。同ビジョンを実現するため、次代の経営者育成を目的とした「創業者塾」を2018年4月より立ち上げている。「創業者塾」では、グループ子会社の新社長や新役員など40〜50歳の次世代経営者18名を対象に、創業者が自ら経験してきた体験談や考え方など経営者としての在り方を教育していくもので、毎月開催している。現在、大半のグループ会社の社長は40代の若手に切り替わっており、2020年までには全てのグループ会社の社長・役員の若返りを実現していく方針となっている。また、新規事業の開発・掘り起し、M&Aのほか海外事業についても体制が整い次第、再度進出を目指していく。経済成長率の高いアジア・ASEANに事業展開していくことで、グローバル企業として成長していくことを目指している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《MH》
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食料品店「業務スーパー」やカー用品店「オートバックス」の有力FC。精肉事業やミニスーパー事業「リコス」等も展開。車関連事業では円安効果で海外向け中古車販売が伸びる。26.3期売上高2500億円目標。 記:2024/06/04