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プラッツ Research Memo(8):レンタル向け市場のシェア拡大中。医療・施設向けでも早期の本格離陸を目指す

2017/9/7 16:03 FISCO
*16:03JST プラッツ Research Memo(8):レンタル向け市場のシェア拡大中。医療・施設向けでも早期の本格離陸を目指す ■中期経営計画と中長期の成長戦略 4. 『国内営業力の強化』 国内市場もまたプラッツ<7813>にとっては成長が期待できる市場だ。医療・介護用電動ベッドの市場見通しについては前回レポート(2016年9月16日付)で詳述したところから大きくは変わっていない。ポイントは2006年度改正で医療と介護が明確に区分され、その結果、1)介護サービスの利用者数が飛躍的に増大する方向にあること、2)介護サービスを受ける場所として在宅(自宅)に大きな比重がかけられていること、だ。これは同社の事業全般にとって追い風あり、なかでも主戦場である福祉用具流通市場(レンタル向け市場)の拡大を意味している。 国内の介護用電動ベッド市場における競争は一段と激化が予想されるが、それに対する同社の対応はこれまでと変わるところはない。すなわち、高機能・高品質と低価格の両立による販売台数の増加・シェア拡大の追求だ。 高品質や低価格については、前述のようにベトナムにおける生産体制の拡充を通じて進めている。高機能のついては“顧客の声を形にする”という基本方針のもと、佐賀大学医学部の松尾准教授との共同開発などを通じて取り組んでいる。こうした取り組みを通じて同社は、自動ロック式ベッド用グリップ『ニーパロ』や背圧軽減機能を有する電動ベッド『ミオレットForU』などの製品を市場に投入し、販売を伸ばしてきた。2017年1月には新しい背上げ機構“ハイバックサポート機能”を有する『Rafio(ラフィオ)』を市場に投入したが、新機能が評価されて極めて順調に販売を伸ばしている状況だ。ラフィオのヒットにより介護用ベッドレンタル市場での同社のシェアは着実に上昇したとみられる。 同社はまた、医療機関及び高齢者施設向け市場でもシェア拡大を狙っている。医療機関向けは同社にとって新たなチャレンジとなる市場ではあるが、要求される機能やニーズは高齢者施設におけるそれと共通する部分が多く、これまでの経験や実績を生かして一定のシェアを獲得することは充分可能と自信を持っている。 具体的には2016年8月に前述のハイバックサポート機能を有する医療・施設用電動ベッド『P300』を発売した。医療機関向けについて、当初は同社の地盤の九州地区で販売を行ってきたが、2018年6月期は関西圏まで営業範囲を拡大し、一段の拡販を目指す予定だ。同社では、医療用電動ベッドについて年間約10万台の更新需要があるとみている。現状はトップ企業がその約85%を占めほかの社が残りを占めるという寡占状態にある。同社はそこに4番手として参入する形だ。同社が既に進出している高齢者施設用介護ベッド市場は年間約8万台の市場であるが、同社はそこで約15%のシェアを有している。医療用ベッドですぐに15%を獲得できるわけではないが、仮に3%を取れば年間3,000台の販売ということになる。1台の価格を50万円とすれば売上高は1,500百万円となる。3%のシェア獲得にもそれなりの時間がかかるとみられるが、決して不可能ではないと弊社では考えている。今後の推移を見守りたい。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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医療・介護用ベッドメーカー。福岡県大野城市に本社。在宅介護用ベッドや医療施設用電動ベットのほか、周辺機器や見守り支援機器等も手掛ける。ベトナムに生産工場。メーカー機能の再強化や海外市場の強化図る。 記:2024/07/28
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