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プラッツ Research Memo(3):製造はベトナムでファブレス体制。販売はレンタル向け及び高齢者施設向けが主体

2017/9/7 15:55 FISCO
*15:55JST プラッツ Research Memo(3):製造はベトナムでファブレス体制。販売はレンタル向け及び高齢者施設向けが主体 ■会社概要 2. 事業の概要 (1) 生産体制 プラッツ<7813>の事業は介護・医療用電動ベッドの製造販売だ。医療用ベッドは2016年8月に参入したばかりのため、現状では売上高のほぼすべてを介護用ベッドが占めている。医療用ベッドは同社の中長期成長には欠かせない商品であり、介護用ベッドにおける同社の実績やポジショニングからみて、数年内には医療用ベッドも存在感のある事業規模に成長してくると期待される。 製造については、同社はファブレス企業として外部に製造を委託している。同社が企画・開発・設計及び部材(鋼材、モーターなど)の調達を行い、委託先の工場が製造を行うという流れだ。 同社は創業後早い時期からベトナムに進出したが、現在は台湾資本の在ベトナム企業であるSHENG BANG METALに上工程の金属加工を委託し、同社の現法PLATZ VIETNAM CO., LTD.(連結子会社)においてベッドのアセンブリと品質検査を行うという流れとなっている。同社はSHENG BANG METALに対して2015年10月に出資し、持分法適用関連会社化している。 ベトナムで生産したものを日本に輸入することになるため、収益構造としては円高メリットとなる。同社はアジア諸国での販売にも注力しているが、この分は為替の影響はニュートラルだ。海外については現状は中国・香港・韓国・台湾・インドネシア・タイ・シンガポール・ベトナムに代理店を擁しているが、高齢化の進行度や人口の大きさから最重点国は中国となっている。 (2) 販売市場 国内の介護ベッド市場は、介護保険制度の仕組みと密接にかかわっている。介護保険制度(詳細は2016年9月16日付レポート参照)の枠内での利用かどうか、介護保険制度の中でも、どこで(自宅か施設か)使われるかによって、介護ベッドの購入主体(同社から見たら販売先)や流通ルートが変わってくる。そうした事情を反映して同社は、国内市場を販売先別に、「福祉用具流通市場」、「高齢者施設市場」及び「家具流通市場」の3つに分けて管理している。 福祉用具流通市場とは、介護保険制度における介護用品レンタル事業や販売に関する市場だ。利用者は自宅で生活する要介護認定を受けた高齢者だが、同社にとっての直接の顧客はそこに介護ベッドを貸し出すレンタル事業者や、レンタル事業者に対する卸業者(“レンタル卸業者”)だ。市場規模としてはこの市場が圧倒的に大きい。 高齢者施設市場とは、介護保険制度における高齢者施設の設備に関する市場だ。介護ベッドは老人ホームなどの施設に置かれ、そこの入居者が利用することになる。同社にとっての顧客は、そうした施設に機器・設備を販売する販売会社ということになる。 家具流通市場とは、介護保険とは関係のない、一般の家具流通に関連する市場だ。同社にとっての顧客は家具卸商・小売店ということになる。この市場は国内3市場の中では最も小さい。 医療用ベッドの市場は、介護用ベッドにおける高齢者施設市場と重なる部分が多い。設置されるのは病院などの医療機関であり、そこの入院患者が利用することになる。同社にとっての顧客は医療機関のほか、そこに医療用設備機器の販社ということになる。またセールス先としては病院コンサルタントなども想定される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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時価総額 2,422百万円
医療・介護用ベッドメーカー。福岡県大野城市に本社。在宅介護用ベッドや医療施設用電動ベットのほか、周辺機器や見守り支援機器等も手掛ける。ベトナムに生産工場。メーカー機能の再強化や海外市場の強化図る。 記:2024/07/28