マーケット
9/27 15:15
39,829.56
+903.93
42,313.00
+137.89
暗号資産
FISCO BTC Index
9/29 18:31:13
9,344,379
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

泉州電業 Research Memo(8):売上高1,000億を目標にシェア拡大・営業基盤強化に注力

2015/2/3 16:35 FISCO
*16:35JST 泉州電業 Research Memo(8):売上高1,000億を目標にシェア拡大・営業基盤強化に注力 ■中長期戦略 泉州電業<9824>では、創立70周年にあたる2019年10月期に向けて、売上高100,000百万円、経常利益5,000百万円、ROE6%の目標を掲げている。この目標を達成するために、主に以下の施策を実行していく方針だ。 ○機器用・通信用のシェアアップ この分野は商品の半分近くが同社のオリジナル商品であり、直需比率も高く同社の強みの分野である。さらに市場自体も伸びると予想されることから、更なるシェアアップを目指す。これによって全体の粗利益率を改善していく方針だ。 この一環として、2013年5月にエヌビーエス(株)の全株式を取得して完全子会社化した。エヌビーエスは、大電流・高電圧用のコネクタメーカーとして、高付加価値の特注品製造を得意としており、特に半導体業界や自動車業界のユーザーから高い評価を得ている。このエヌビーエスの子会社化により、同社のオリジナル商品比率はさらに高まっていくと予想される。 ○関東地区の営業強化 同社では従来関東地区の売上構成比が2割弱と業界平均(3割強)と比較して低く、やや弱い地域であったとの認識を持っている。国内では最大の需要地域であるだけに、今後の開拓余地も大きいと言えよう。このため、関東地区の営業基盤強化も重要な戦略と位置付けている。 具体的な施策としては、2012年11月に東京東営業所(千葉県柏市)を開設し、営業体制の強化を図っている。さらに2015年10月期には全体で約1,460百万円の設備投資を計画しているが、主に埼玉営業所(埼玉県さいたま市)の拡大、東京西営業所(東京都八王子市)の自社物件化などを予定している。 また、新規顧客の開拓については、従来の自動車、エレクトロニクス業界に加えて、食品や医療機器、ロボット業界などでも進めていく方針だ。特に食品業界や医療機器業界ではここ数年で生産ラインのハイテク化が進んでおり、ノイズ対策用ケーブルなどでオリジナル開発商品を持つ同社にとっても開拓余地が大きいと言える。 ○グローバル展開の強化 グローバル展開の強化においては、現在4%程度の海外売上比率を、中期的に30%まで引き上げていく考えだ。既にタイ及び中国に連結子会社があるが、グローバル化を更に進めるため2014年10月に新たにフィリピンに現地法人を設立した。このフィリピン現地法人においては、2015年春頃には工場が稼動する見込みであり、今後の成長が期待されるASEANの需要を取り込む計画だ。このように同社のグローバル戦略はスローではあるが、着実に歩を進めていると言える。 ○M&A戦略 M&Aに関して、同社では同業の独立系電線商社で投資に見合う案件があれば前向きに検討するとしているが、現段階では具体的に発表できる対象は見当たらないようだ。むしろ、2013年5月に子会社化したエヌビーエスのように、周辺技術で同社のオリジナル商品開発や新規顧客の開拓にシナジーが発揮できるような中小メーカーなどが対象になってくるものと思われる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《FA》
関連銘柄 1件
9824 東証プライム
5,100
9/27 15:00
+20(0.39%)
時価総額 107,100百万円
大手独立系電線商社。機器用・通信用電線、電力用ケーブルが柱。光ファイバーケーブル等も。在庫商品アイテム数は約5万点。26.10期売上高1500億円目標。自社ブランドを含む非電線商品の開発、拡販図る。 記:2024/05/06