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泉州電業 Research Memo(6):好調な需要により増収、利益は2ケタの伸び

2015/2/3 16:30 FISCO
*16:31JST 泉州電業 Research Memo(6):好調な需要により増収、利益は2ケタの伸び ■決算動向 (1)2014年10月期の業績 ○収益状況 泉州電業<9824>の2014年10月期決算は、売上高が前年同期比8.8%増の75,931百万円、営業利益が同28.3%増の2,485百万円、経常利益が同25.0%増の2,835百万円、当期純利益が同26.2%増の1,663百万円となり、売上高、各利益ともに期初予想を上回った。売上高が伸びたのは銅価額の上昇(平均764千円/トン、前期は745千円/トン)も要因の1つだが、下記のようにすべての商品別で売上高が増加したことが最大の増収要因だ。 売上総利益率は前年同期比0.2ポイント上昇の13.7%と改善した。前期の水準が低すぎたことと、利益率の高い非電線(オリジナル商品などを含む)の売上高が前年同期比19.4%増の9,794百万円、対売上高構成比が13.5%(同12.2%)となったことが主要因。 一方、販管費は人件費やその他経費の抑制に努めたことで、対売上高比率で0.3ポイント改善した。結果、営業利益率は3.3%と前年同期比で0.5ポイント改善し、営業増益につながった。営業外収支の増加もあり、経常利益率は3.7%、当期純利益率は2.2%となり、前期からそれぞれ0.5ポイント、0.3ポイントの上昇となった。 商品別の状況は以下のとおりであった。 (機器用・通信用電線) 前年同期比7.3%増となったが、期初計画が10.0%増であったことから計画は下回った。主力のFAケーブルでは、半導体製造装置向けは好調であったが、液晶関連は依然として動きが鈍かった。工作機械向けは、海外(主に米国、中国)が順調であったことに加え国内でも更新需要があったことから好調に推移した。自動車関連では、部品メーカー向けは比較的好調であったが、本体(アセンブリー)メーカー向けは低調であった。 (電力用ケーブル) 主に建設用(ビル、工場、病院や学校等の大型施設など)に使われる電線だが、利益率は低い。期初では横ばいを予想していたが、結果は10.7%増となった。特に病院、学校などでの耐震化のための建て替えによる需要が好調だった。またソーラー関連向けケーブルも増収に寄与した。 (汎用被覆線) 電力用より細い電線で、住宅などに用いられる。当初は前期比3.1%減を見込んでいたが、住宅関連において消費増税前の駆け込み需要などが見られたことから、結果的には6.4%増となった。 (その他電線) 主に中小メーカー向けの銅裸線の販売。期初では1.4%増を見込んでいたが、結果は5.7%減となった。利益率が低いこともあり、あまり積極的に拡販を行わなかったことから予想以上の減収となったが、利益に与える影響は少ない。 (非電線) 電線以外の商品が含まれる。各種の加工品、付属品、周辺機器など。当初は横ばいから微減収を予想していたが、結果は19.4%の大幅増となった。主な要因はソーラー関連の部品や加工品が伸びたこと。約1,589百万円の増収分のうち、ソーラー関連・加工品が約600百万円を占めた。 ※ ソーラー関連は、ケーブルだけの場合は「電力ケーブル」に、コネクターや加工品が付いた場合は「非電線」に区分けされている。 ○財務状況 2014年10月期末の資産合計は前期末比5,500百万円増の60,169百万円となった。流動資産は同5,313百万円増の41,280百万円となったが、主に現預金の増加1,427百万円、売上債権の増加3,323百万円などによる。固定資産は同187百万円増の18,889百万円となったが、主に減価償却による有形固定資産の減少261百万円、投資その他資産の増加466百万円による。 負債については、負債合計が前期末比4,064百万円増の26,985百万円となった。流動負債は同3,934百万円増の24,544百万円となったが、主に仕入債務の増加3,224百万円による。固定負債は同130百万円増の2,441百万円となった。純資産合計は、利益剰余金の増加により同1,436百万円増の33,184百万円となった。 ○キャッシュフローの状況 営業活動によるキャッシュフローは2,064百万円の収入であったが、税金等調整前当期純利益2,864百万円、減価償却費431百万円、仕入債務の増加3,218百万円等の収入に対して、売上債権の増加3,289百万円、商品の増加418百万円、法人税等の支払い863百万円等の支出による。 投資活動によるキャッシュフローは373百万円の支出であったが、主に有価証券等の償還や売却による収入477百万円に対して、有形固定資産の取得83百万円、投資有価証券の取得477百万円等の支出による。財務活動によるキャッシュフローは387百万円の支出であったが、主に配当金の支払い335百万円による。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《FA》
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大手独立系電線商社。機器用・通信用電線、電力用ケーブルが柱。光ファイバーケーブル等も。在庫商品アイテム数は約5万点。26.10期売上高1500億円目標。自社ブランドを含む非電線商品の開発、拡販図る。 記:2024/05/06