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後場に注目すべき3つのポイント~円高進行やSQ前で先物主導の荒い展開に

2024/3/7 12:25 FISCO
*12:25JST 後場に注目すべき3つのポイント~円高進行やSQ前で先物主導の荒い展開に 7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、円高進行やSQ前で先物主導の荒い展開に ・ドル・円は弱含み、円買いで148円台 ・値下り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は3日続落、円高進行やSQ前で先物主導の荒い展開に 日経平均は3日続落。前日比359.61円安(-0.90%)の39731.17円(出来高概算10億9000株)で前場の取引を終えている。 6日の米国市場は反発。ダウ平均は75.86ドル高(+0.20%)の38661.05ドル、ナスダックは91.96ポイント高(+0.58%)の16031.54、S&P500は26.11ポイント高(+0.51%)の5104.76で取引を終了した。金利低下を好感し、寄り付き後、上昇。雇用関連指標が労働市場のひっ迫緩和を示唆したため年内の利下げ期待も強まり、相場を一段と押し上げた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は下院金融委員会での議会証言で「利下げを急がない方針」を再表明すると同時に、年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性が高いと言及すると、相場は終日堅調に推移。ただ、地銀のニューヨーク・コミュニティー・バンコープの急落を受け金融市場への不安に上値が抑制された。しかし、同行が10億ドル超の増資発表で株価が回復すると警戒感も後退し、終盤にかけ回復し終了。 米国株上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。取引開始後の日経平均は一時40472.11円と取引時間中の史上最高値を更新する場面も見られたが、徐々に上げ幅を縮小。為替が1ドル148円台に入るなど円高ドル安が進行しているほか、8日の3月限先物・オプション特別清算指数(SQ)算出を前に先物市場で売りが入ったことなどから日経平均は前日比マイナス圏に突入。前場の上下の値幅は791.38円と荒い値動きとなった。 日経平均採用銘柄では、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、東エレク<8035>など半導体関連の一角が売られたほか、マツダ<7261>、日産自<7201>、SUBARU<7270>など自動車関連も総じて下落。このほか、レゾナック<4004>、荏原製作所<6361>が売られた。日経平均採用銘柄以外では、急騰していたクロスキャット<2307>が急落するなど乱高下。 一方、川崎重<7012>、安川電機<6506>、SOMPOホールディングス<8630>が買われたほか、りそなHD<8308>、三井住友トラストHD<8309>、ふくおか<8354>など銀行株の一角も買われた。日経平均採用以外では、昨日買われたツムラ<4540>、アインHD<9627>が大幅続伸したほか、昨日上げ一服だったさくらインターネット<3778>が買われ、心理的な節目である10000円台を突破した。 セクターでは、輸送用機器、海運業、ゴム製品、鉄鋼、電気機器などが下落した一方、保険業、その他金融業、鉱業、銀行業、石油・石炭製品などが上昇した。 日本銀行が3月18‐19日に開く金融政策決定会合で、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しであると報じられたことから、市場では、銀行株が上昇するほか円高ドル安が進行するなど、早期の金融政策正常化を織り込む動きがみられた。ほぼ同じタイミングで、米国ではトランプ前大統領が11月の大統領選で共和党候補となるのが確実となったともあり、為替は円高ドル安に振れやすくなっている。後場の東京市場は、為替を睨みつつ、大型バリュー株を中心とした押し目買いなどで日経平均が底堅い動きを見せるか注目となろう。 ■ドル・円は弱含み、円買いで148円台 7日午前の東京市場でドル・円は弱含み、149円36銭から148円56銭まで値を下げた。朝方に発表された日本の現金給与総額の伸びが予想を上回り、円買い先行。また、日経平均株価が下げ幅を拡大したこともドル売り・円買いの要因となっている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は148円56銭から149円36銭、ユーロ・円は161円92銭から162円77銭、ユーロ・ドルは1.0893ドルから1.0907ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・麻生フオームクリート<1730>、地域新聞社<2164>など、11銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・1月毎月勤労統計-現金給与総額:前年比+2.0%(予想:+1.2%、12月:+0.8%) 【要人発言】 ・中川日銀審議委員 「経済・物価情勢、2%目標実現へ着実に歩を進めている」 「企業の賃金設定への姿勢、明確な変化の兆しがみられる」 「実質賃金下振れ、消費者マインドの悪化を通じ需要減衰で経済・物価を下押し」 <国内> ・連合が24年春闘の要求集計結果公表予定 <海外> ・時間未定 中・1-2月輸出(前年比予想:+1.5%) ・時間未定 中・1-2月輸入(前年比予想:+1.5%) ・15:45 スイス・2月失業率(予想:2.4%、1月:2.5%) ・16:00 独・1月製造業受注(前月比予想:-6.0%、12月:+8.9%) ・バイデン米大統領一般教書演説 《CS》
関連銘柄 20件
1730 東証スタンダード
545
11/22 15:30
+5(0.93%)
時価総額 1,864百万円
麻生グループの気泡コンクリート工事会社。地盤改良工事、起泡剤など工事用資材の販売等も。東京都水道局など全国の水道管中詰工事等で実績。今期は気泡コンクリート工事で北関東における大型工事の受注などを見込む。 記:2024/06/07
2164 東証グロース
353
11/22 15:20
+7(2.02%)
時価総額 943百万円
千葉県や茨城県で発行する地域フリー情報誌「ちいき新聞」の広告枠販売が柱。富裕層向け情報誌、子育て支援情報誌を発行。ちいき新聞の週間発行部数は約173万部。キャリア教育副教材は配布対象の小中学校を拡大。 記:2024/10/27
2307 東証プライム
1,139
11/22 15:30
+19(1.7%)
時価総額 19,370百万円
独立系システムインテグレーター。クラウド型勤怠管理システム「CC-BizMate」などDXサービスも。銀行、保険、クレジットなど幅広い顧客基盤が強み。コア事業の拡大、新規領域への取り組みなどに注力。 記:2024/08/02
3778 東証プライム
4,920
11/22 15:30
+445(9.94%)
時価総額 206,104百万円
データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
3,978
11/22 15:30
+177(4.66%)
時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4540 東証プライム
4,858
11/22 15:30
+35(0.73%)
時価総額 372,890百万円
漢方薬最大手。1893年創業。医療用漢方製剤で国内トップシェア。高齢者、がん、女性関連が重点領域。大建中湯や補中益気湯、抑肝散などが主力。メディカルサイトの拡充、中国における生薬・飲片の売上拡大図る。 記:2024/10/20
6361 東証プライム
2,293
11/22 15:30
+8.5(0.37%)
時価総額 1,059,485百万円
1912年創業のポンプメーカー。標準ポンプや冷却塔、排水機場用ポンプで国内トップシェア。精密・電子、建築・産業、エネルギー分野の売上比率が高い。配当性向35%以上目標。成長分野中心に積極的な投資を行う。 記:2024/08/27
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(-1.66%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7012 東証プライム
6,282
11/22 15:30
+53(0.85%)
時価総額 1,054,886百万円
総合重機大手。二輪車や航空機、鉄道車両、造船、各種発電設備プラント、油圧機器・油圧装置等を手掛ける。ウェハ搬送ロボットで世界トップシェア。1878年創業。エネルギー・環境ソリューション分野などに注力。 記:2024/10/20
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(-1.38%)
時価総額 1,714,876百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7261 東証プライム
1,003
11/22 15:30
-2.5(-0.25%)
時価総額 633,699百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(0.35%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
9,067
11/22 15:30
-31(-0.34%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8308 東証プライム
1,247.5
11/22 15:30
+4.5(0.36%)
時価総額 2,995,223百万円
りそな銀行を中核とする大手金融持株会社。クレジットカードや信用保証、リース事業等も。埼玉りそな銀行、関西みらい銀行なども傘下に持つ。収益・コスト構造改革の加速図る。26.3期当期純利益1700億円目標。 記:2024/10/28
3,743
11/22 15:30
+53(1.44%)
時価総額 2,725,099百万円
三井住友信託銀行を中核とする銀行持株会社。日興アセットマネジメント、三井住友トラスト・ローン&ファイナンス等も傘下に持つ。総資産は77兆円超。資産運用・資産管理ビジネスでは顧客基盤の拡大などに取り組む。 記:2024/08/30
4,170
11/22 15:30
+36(0.87%)
時価総額 797,045百万円
福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行などを傘下に収める持株会社。国内最大規模の地域金融機関。総資産は32兆円超。スマホ専業のみんなの銀行などを育成。デジタルチャネルの拡充などに取り組む。 記:2024/08/01
8630 東証プライム
3,863
11/22 15:30
-62(-1.58%)
時価総額 1,275,408百万円
大手損害保険会社の損害保険ジャパンを中核とする持株会社。セゾン自動車火災保険、SOMPOひまわり生命保険、SOMPOケアなども傘下に持つ。自動車保険が主力。海外保険事業では地域、事業領域の拡大を図る。 記:2024/08/30
9627 東証プライム
4,937
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 174,908百万円
保険調剤薬局「アイン薬局」等を展開するアインファーマシーズを中核とする持株会社。グループ薬局総数は1230店舗超。セブン&アイHDと資本業務提携。ファーマシー事業ではM&Aの活用等で事業規模の拡大図る。 記:2024/06/09