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米金利低下を背景にした値がさハイテク株をけん引役に一時32000円台回復【クロージング】

2023/10/11 15:54 FISCO
*15:54JST 米金利低下を背景にした値がさハイテク株をけん引役に一時32000円台回復【クロージング】 11日の日経平均は続伸。189.98円高の31936.51円(出来高概算13億2000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で長期金利の低下を受けて買われた流れを引き継ぐ格好から、半導体関連などグロース株中心に買いが先行して始まった。日経平均は後場中盤にかけて上げ幅を広げ、32037.07円まで上伸し、取引時間中としては、6営業日ぶりに心理的な節目の32000円台を回復した。ただ、連日の上昇による反動や米国では9月の米卸売物価指数(PPI)や9月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えていることもあり、その後は32000円を挟んだこう着が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、ゴム製品、精密機器、輸送用機器など7業種が上昇。一方、海運、鉄鋼、倉庫運輸、水産農林、卸売など26業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、レーザーテック<6920>が堅調だった半面、NTTデータG<9613>、伊藤忠<8001>、川崎船<9107>、アステラス薬<4503>が軟化した。 前日の米国市場は、アトランタ連銀のボスティック総裁が「米連邦準備制度理事会(FRB)はこれ以上利上げする必要はない」との見解を示すなど、このところFRB高官らのハト派的な発言が相次いでいることから米長期金利は低下、これを手掛かりに米国市場では買い戻しの動きが強まった。東京市場もこの流れを映して指数寄与度の大きい値がさ株に値を上げる銘柄が増え、日経平均の上げ幅は一時300円に迫る場面があった。 日経平均は続伸し、一時32000円台を回復したものの、東証プライム市場の騰落数は値下がり銘柄数の方が多く、一部の半導体関連株の上昇が相場を支えた形だ。米長期金利の上昇は一服しているものの、経済指標次第では再び上昇するのではないかとの不安感も残っている。このため、投資家の関心は、今夜に予定される。米PPIやFOMC議事要旨の中身であり、追加的な利上げが本当に不要なのかどうか確認したいところだろう。また、翌日には9月の米消費者物価指数(CPI)の発表も控えているだけに、結果を受けた米国市場の動きに左右される展開が続きそうだ。 《CS》
関連銘柄 9件
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(-0.64%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(-0.05%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(-1.55%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(2.74%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17