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今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表前でドル売り拡大の可能性低い

2023/7/7 8:16 FISCO
*08:16JST 今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表前でドル売り拡大の可能性低い 6日のドル・円は、東京市場では144円66銭から143円56銭まで下落。欧米市場では143円64銭から144円65銭まで反発し、144円10銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に144円を挟んだ水準で推移か。日本時間夜に6月米雇用統計の発表を控えており、リスク回避的なドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。 6日に発表された6月ADP雇用統計で、民間部門雇用者数は市場予想を大幅に上回る49.7万人の増加を記録した。また、再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、6月中の雇用削減は前年比25.2%にとどまった。本日発表される6月雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比+23万人程度、失業率は3.6%と予想されている。6月のADP雇用統計は強い内容だったことから、一部の市場参加者は「非農業部門雇用者数の増加幅は25万人を超える可能性がある」と指摘している。米雇用関連指標の改善が期待されていることから、外為市場は7月の追加利上げを完全に織り込んだ。6月雇用統計が市場予想と一致した場合、年内2回の利上げ観測は再び広がり、リスク回避的なドル売り・円買いは縮小する可能性がある。 《CS》