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前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開に~

2023/6/22 8:46 FISCO
*08:46JST 前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開に~ 22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開に ■岡野バル、2Q黒字修正 営業損益 2.04億円←▲0.29億円 ■前場の注目材料:日本ガイシ、25年めど「次世代排ガス浄化装置」量産、電気で予熱、触媒活性化 ■売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開に 22日の日本株市場は、米株安の流れから売り優勢となろうが、売り一巡後は次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが102ドル安、ナスダックは165ポイント安だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が半年に一度の金融政策報告に関する議会証言で、年内の追加利上げが必要だと再表明したため、警戒感から売りが優勢となった。NYダウは一時プラスに転じる場面も見られたが、金融引き締め長期化への警戒からハイテク株には利益確定の動きが強まり、結局主要な株式指数は下落で終了した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比5円安の33565円、円相場は1ドル141円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株には売りが入りやすく、上値の重荷となりそうである。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時33740円まで買われた後は弱含みとなったが、33500円を挟んでの底堅い値動きだった。為替相場では1ドル142円台に乗せる場面が見られるなか、海外投資家による押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。そのため、短期的に売られる場面が見られるようであれば、押し目買いのスタンスに向かわせよう。 需給面では四半期末に伴うリバランス売りや7月に入るとパッシブ型ETFの決算を控えているため、売り需要が警戒されている。ただし、積極的な上値追いは慎重にさせるものの、イレギュラー的な需給要因ではないため、これら需給を想定した買い方も存在するだろう。このところの動きを見ても、下へのバイアスが強まる場面においては、下値を拾う動きも見られている。売り需要を睨んでの下落を狙った売りは動きも入りやすいだろうが、ショートに傾けるスタンスは避けておきたい。 物色の流れとしては値がさハイテク株の底堅さを見極めるほか、こう着感が強まる局面においては、IPOラッシュが続くなかで個人主体による中小型株への物色になろう。また、ソフトバンクG<9984>が底堅い値動きをみせてくるようだと、生成AIなどのテーマ株への物色が強まりそうだ。 ■岡野バル、2Q黒字修正 営業損益 2.04億円←▲0.29億円 岡野バル<6492>は第2四半期業績予想の修正を発表。営業損益は0.29億円の赤字から2.04億円の黒字に上方修正した。バルブ事業において仕入れ部材の納入遅延により、予定していた一部製品の出荷が下期に延伸したため、売上高は期初の予想を下回る。一方、損益面においては、利益率の高い取替部品の販売比率が高くなったことや原価低減に注力した結果、期初予想から増益になる見通し。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(33575.14、+186.23) ・VIX指数は低下(13.20、-0.68) ・米原油先物は上昇(72.53、+1.34) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・日本ガイシ<5333>25年めど「次世代排ガス浄化装置」量産、電気で予熱、触媒活性化 ・サンコール<5985>「EV向けバスバー」生産能力2倍に、24年末めど ・関西電力<9503>高浜原発1・2号機を8・9月再稼働、12年ぶり ・マツダ<7261>パナエナジー製EV電池搭載で協議 ・浜松ホトニクス<6965>空間光位相変調器、耐光性能3.5倍 ・CYBERDYNE<7779>リハビリスーツ小型モデルを医療機器申請 ・大王製紙<3880>東北大などと共同研究、木材由来CNFで半導体材料 ・帝人<3401>グループ会社、人さし指で読み取り、ウエアラブル型ICタグリーダー ・JFE<5411>JFEスチール、米・仏社と鋼管材料評価、高圧水素輸送向け ・UACJ<5741>止水板事業拡大へ新興2社と実証、設置・利用を最適化 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・10:30 野口日銀審議委員あいさつ ・6月政府月例経済報告 <海外> ・07:45 NZ・5月貿易収支(4月:+4.27億NZドル) 《ST》
関連銘柄 12件
3401 東証プライム
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時価総額 271,692百万円
1918年創立の化学メーカー。マテリアル事業、繊維・製品事業が柱。パラ系アラミド繊維で世界トップシェア。在宅酸素療法用酸素濃縮装置などに強み。アラミド、炭素繊維などは新規用途開発の推進などに取り組む。 記:2024/10/05
3880 東証プライム
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時価総額 137,239百万円
製紙メーカー大手。1943年設立。新聞用紙などの紙・板紙部門、衛生用紙や紙おむつなどのホーム&パーソナルケア部門が柱。「エリエール」ブランドで知名度。海外事業における商品戦略及び販売戦略の再構築図る。 記:2024/10/13
5333 東証プライム
2,016.5
11/22 15:30
+24(1.2%)
時価総額 629,061百万円
ガイシで世界首位。自動車排ガス浄化用セラミックスやNAS電池なども。自動車関連が堅調。半導体装置関連も回復。NAS電池は独水素製造会社から受注。パワー半導体向け絶縁放熱回路基板の生産能力を大幅に増強へ。 記:2024/07/22
5411 東証プライム
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+7.5(0.43%)
時価総額 1,123,493百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。日本鋼管と川崎製鉄の経営統合により発足。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。価格転嫁進める。高付加価値製品比率高まる。構造改革と海外拡大も進める。 記:2024/06/25
5741 東証プライム
5,600
11/22 15:30
+150(2.75%)
時価総額 270,637百万円
古河スカイと住友軽金属工業の経営統合で2013年に誕生。アルミニウム圧延品で国内生産量トップ。東洋製罐等が主要取引先。25.3期は缶材、自動車材等の売上数量増を見込む。28.3期売上高1兆500億円目標。 記:2024/06/28
5985 東証スタンダード
322
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-10(-3.01%)
時価総額 10,967百万円
モーター関連部品、バッテリー関連部品等を手掛ける自動車部品メーカー。ハードディスク用部品、プリンター用部品等の製造・販売も行う。配当性向は75%目処。自動車関連製品はバスバーなどの電動化関連が順調。 記:2024/06/28
6492 東証スタンダード
5,790
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-120(-2.03%)
時価総額 10,381百万円
バルブ専業。高温高圧バルブのトップメーカー。原子力や火力発電所向けが主力。国内外に1000基以上納入実績。原子力発電用の弁・部品は販売堅調。地震等にともなう点検工事も増加。ゼロエミッション発電用も伸びる。 記:2024/10/30
6965 東証プライム
1,816
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+10.5(0.58%)
時価総額 599,585百万円
光電子増倍管などの電子管事業、光半導体素子などの光半導体事業が柱。光電子増倍管は世界トップシェア。小惑星探査機「はやぶさ」などで納入実績。海外売上高比率は70%超。学術向け光電子増倍管は売上順調。 記:2024/07/07
7261 東証プライム
1,003
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-2.5(-0.25%)
時価総額 633,699百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7779 東証グロース
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時価総額 40,447百万円
世界初の装着型サイボーグ「HAL」が主力製品。筑波大学発のベンチャーとして2004年に設立。茨城県つくば市に本社。清掃ロボット、搬送ロボット等も。HAL腰タイプ介護・自立支援用は990台超が稼働中。 記:2024/09/02
9503 東証プライム
1,850
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 1,736,656百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17