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後場に注目すべき3つのポイント~金融政策決定会合後は円安・株高か

2023/1/18 12:26 FISCO
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~金融政策決定会合後は円安・株高か 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、金融政策決定会合後は円安・株高か ・ドル・円は強含み、日銀の政策決定で ・値上がり寄与トップはテルモ<4543>、同2位は中外製薬<4519> ■日経平均は続伸、金融政策決定会合後は円安・株高か 日経平均は続伸。163.18円高の26301.86円(出来高概算5億435万株)で前場の取引を終えている。 17日の米株式市場でダウ平均は391.76ドル安(−1.14%)と5日ぶり反落。1月ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外に2020年5月来の低水準にまで落ち込んだため、景気後退を懸念した売りが先行。金融のゴールドマン・サックスの低調な決算内容も重しとなり、ダウ平均は終日軟調に推移。一方、金利先高観の後退でハイテクの買い戻しが続き、ナスダック総合指数は+0.14%と小幅に7日続伸。米ハイテク株高を引き継いで日経平均は112.66円高からスタート。昼頃に結果を控える日本銀行の金融政策決定会合を通過した後の株高が意識されたか、前日からの買い戻しが続き、その後も堅調に推移した。 個別では、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>の海運のほか、アドバンテスト<6857>、太陽誘電<6976>、マネーフォワード<3994>、SHIFT<3697>、Sansan<4443>などのハイテク・グロース株が高い。外資証券の新規買い推奨が観測されたM&Aキャピ<6080>、ストライク<6196>、自社株買いと増配を発表したタマホーム<1419>が急伸。外資証券がレーティングを引き上げたアマダ<6113>、国内証券による新規買い推奨が観測されたマクセル<6810>、インソース<6200>なども大幅に上昇。 一方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、イビデン<4062>のハイテクの一角や、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険が軟調。ほか、イオン<8267>、7&I−HD<3382>、NTT<9432>などのディフェンシブ系の一角が冴えない。日本空港ビルデング<9706>は外資証券のレーティング格下げが嫌気されて大幅に下落。 セクターでは、精密機器、医薬品、その他製品が上昇率上位となった一方、保険、鉄鋼、不動産が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は35%となっている。 東京市場では主要株価指数が揃って上昇。日銀金融政策決定会合の結果を昼頃に控えてはいるが、現状維持の公算が大きいとの見方に傾きつつある中、前日に続き買い戻しが優勢となっているようだ。 JPモルガン証券のクオンツストラテジストの分析によると、足元で、モメンタムに沿った順張り戦略を主体とする商品投資顧問(CTA)のショート(売り持ち)は大幅に積み上がっている可能性が高いとのこと。CTAの既存持ち高の損益分岐点は26550円と試算されており、金融政策決定会合後に日経平均が26500円台を回復すれば、CTAによる買い戻しが誘発され、27000円まで上値を伸ばす展開があると予想している。一方、ネガティブサプライズがあれば、CTAの既存持ち高から推察される短期ターゲットである25220円までの下落があると予想している。 金利スワップの1種であるOIS(Overnight Index Swap)フォワード金利によると、今年4月には日銀がマイナス金利を解除することが織り込まれている。今会合では現状維持が大方の予想だが、仮に2会合連続での政策修正があったとしても、まずはイールドカーブコントロール(YCC)における長期金利上限の引き上げか、もしくはYCCの撤廃にとどまると予想される。マイナス金利の解除についても、円OISが示唆するように新体制に切り替わってすぐの4月に即座に実施されるとは想定しにくい。 市場は日銀の政策修正について前のめりで織り込み過ぎていると考えられる。このため、今会合で予想通り現状維持となれば為替の円安と株高が実現する可能性が高いことはもちろん、仮に政策修正があったとしても想定内にとどまり、目先の材料出尽くし感から短期的にはやはり円安と株高で反応するのではないかと考えられる。もしくは、黒田日銀総裁の会見を見極めたいとの思惑から、午後も方向感が定まらない展開なども考えられる。 ただ、いずれにせよ、今後日米の決算シーズンが本格化する中、あえてこのタイミングで大きなリスクを取りにいく必要はないだろう。前日に発表された1月ニューヨーク連銀製造業景気指数は−32.9と前月から22ポイント低下、市場予想(−8.6)を大幅に下回り、新型コロナパンデミックに伴い経済封鎖が行われた2020年5月来で最低に落ち込んだ。景気後退懸念が強まる中、今後の決算内容に対する警戒感は根強い。決算シーズンを終えて業績精査が終わってからでも投資は十分に間に合うだろう。 ■ドル・円は強含み、日銀の政策決定で 18日午前の東京市場でドル・円は強含み、128円10銭から一時130円80銭まで値を切り上げた。日銀は金融政策決定会合で現行の金融政策を維持すると決定。緩和修正の思惑による円買いは大きく後退し、ドルをはじめ主要通貨は対円で大きく上昇した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は128円10銭から130円80銭、ユーロ・円は138円21銭から140円89銭。ユーロ・ドルは1.0766ドルから1.0799ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ストレージ王<2997>、阿波製紙<3896>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはテルモ<4543>、同2位は中外製薬<4519> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・1月NY連銀製造業景気指数:-32.9(予想:-8.6、12月:-11.2) ・カナダ・12月消費者物価指数:前年比+6.3%(予想:+6.4%、11月:+6.8%) 【要人発言】 ・日銀 「必要ならちゅうちょなく追加緩和」 「政策金利、現在の長短金利水準またはそれを下回る水準での推移を想定」 「貸出増加を支援するための資金供給の実行期限を1年延長」 「共通担保オペを拡充」 「2022・23年度は下振れリスクの方が大きい」 「物価見通し、22・23年度はおおむね不変」 「コアCPI、来年度半ばにかけてプラス幅を縮小」 <国内> ・13:30 11月鉱工業生産改定値(速報値:前月比-0.1%) ・15:30 黒田日銀総裁会見 <海外> ・16:00 英・12月消費者物価指数(前年比予想:+10.5%、11月:+10.7%) 《CS》
関連銘柄 29件
1419 東証プライム
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注文住宅の建築請負が主力。木造ローコスト住宅に強み。リフォームや戸建分譲、マンション販売、オフィス区分所有権販売、エネルギー事業等も。注文住宅のシェア拡大が成長戦略の軸。既存営業エリアの深耕を図る。 記:2024/08/09
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トランクルーム運営管理事業が主力。コンテナ型、ビルイン型トランクルームを首都圏、西日本等で展開。トランクルーム開発分譲事業、その他不動産取引事業も。部屋数は1万超。既存店舗の稼働室数の維持、拡大図る。 記:2024/09/03
2,556.5
11/22 15:30
+0.5(0.02%)
時価総額 6,658,547百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
3697 東証プライム
15,620
11/22 15:30
+185(1.2%)
時価総額 278,551百万円
ソフトウェアテスト関連サービス、ソフトウェア開発関連サービスが柱。Web企画制作、マーケティング等も。連結エンジニア数は1.1万人超。エンジニア採用、事業開発投資進める。27.8期売上2000億円目指す。 記:2024/10/25
3896 東証スタンダード
468
11/22 15:30
-11(-2.3%)
時価総額 4,761百万円
機能材メーカー。機械漉和紙メーカーとして1916年に創業。エンジン用濾材等の自動車関連資材、分離膜支持体用不織布等の水処理関連資材が柱。分離膜支持体用不織布の新工場を建設中。26.3期売上213億円目標。 記:2024/06/18
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-104(-2.35%)
時価総額 236,743百万円
経理・確定申告、人事労務等の「マネーフォワード クラウド」が主力。家計簿アプリや事業用プリペイドカード、企業間請求・決済代行サービスなども。課金顧客数は35万超。企業間請求・決済代行サービスは好調。 記:2024/10/28
4062 東証プライム
4,888
11/22 15:30
+125(2.62%)
時価総額 688,529百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。電子事業は生成AI用サーバー向けが順調。28.3期売上6500億円目標。 記:2024/06/15
4443 東証プライム
2,016
11/22 15:30
+47(2.39%)
時価総額 254,238百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(-1.77%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
2,550
11/22 15:30
+29(1.15%)
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M&A仲介会社。2016年に同業のレコフなどと経営統合。売手・買手の間に立ってM&A成立に向けたアドバイザリー業務を行う。大型案件で業界随一の実績。コンサルタント数は180名超。成約件数は過去最高水準。 記:2024/06/28
6113 東証プライム
1,478
11/22 15:30
+23.5(1.62%)
時価総額 504,168百万円
金属加工機械メーカー。板金加工機械で国内トップシェア。溶接機や研削盤、プレスマシン等も手掛ける。海外売上高比率は6割超。配当性向50%目安。受注残高は高水準。中計では26.3期売上高4000億円目標。 記:2024/06/13
6196 東証プライム
3,870
11/22 15:30
+40(1.04%)
時価総額 74,900百万円
独立系M&A仲介会社。小型・中型案件に特化。M&Aプラットフォーム「SMART」やM&A情報発信サイト「M&A Online」の運営等も。金融機関との提携等でM&A支援体制を強化。積極的な人材採用進める。 記:2024/07/02
6200 東証プライム
1,058
11/22 15:30
+27(2.62%)
時価総額 90,187百万円
講師派遣型研修事業が主力。公開講座事業やITサービス事業、eラーニング・動画販売等も。取引先は製造業や官公庁関連など4万5000組織超。講師派遣型研修事業は中堅企業中心に民間企業の研修実施回数が順調。 記:2024/06/28
6810 東証プライム
1,667
11/22 15:30
-6(-0.36%)
時価総額 82,843百万円
各種リチウム電池やIoT電源システム、産業用テープ等の機能性部材料、車載用光学部品、理美容機器等を手掛ける。LEDヘッドランプレンズで世界トップシェア。小野事業所に新ライン構築で一次電池の生産能力増強へ。 記:2024/10/20
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(-2.74%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8267 東証プライム
3,608
11/22 15:30
-10(-0.28%)
時価総額 3,145,905百万円
流通大手。総合スーパーを軸に、食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを手掛ける。アセアンなどアジアでも事業展開。GMS事業では食品PB中心に低価格戦略実施。SM事業では地域オリジナル商品を拡充。 記:2024/10/24
1,825
11/22 15:30
+19(1.05%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,663
11/22 15:30
+64(1.78%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
3,799
11/22 15:30
+20(0.53%)
時価総額 3,918,095百万円
第一生命保険を中核とする持株会社。第一フロンティア生命保険、アイペット損害、ベネフィット・ワンなども傘下に持つ。既存進出国の資本効率改善などに取り組む。中期経営計画では27.3期ROE10%程度目標。 記:2024/08/30
8795 東証プライム
2,401
11/22 15:30
+20(0.84%)
時価総額 1,414,189百万円
生保大手。太陽生命保険、大同生命保険、T&Dフィナンシャル生命保険などを傘下に収める。独自のビジネスモデルによる競争優位性が強み。総資産は17兆円超。Z世代等との接点構築などでコアビジネスの強化図る。 記:2024/10/09
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(-1.23%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(-0.17%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(-1.55%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(-0.57%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9706 東証プライム
5,339
11/22 15:30
-101(-1.86%)
時価総額 497,301百万円
東京国際空港(羽田)旅客ターミナルビルの建設・管理運営等を行う施設管理運営業、国内線・国際線売店の運営等を行う物品販売業が柱。飲食業も展開。配当性向30%以上目途。空港インフラとしての機能強化推進。 記:2024/10/06