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米国の大幅な利上げ警戒からリスクオフの流れが続く【クロージング】

2022/6/14 16:11 FISCO
*16:11JST 米国の大幅な利上げ警戒からリスクオフの流れが続く【クロージング】 14日の日経平均は3営業日続落。357.58円安の26629.86円(出来高概算12億6000万株)で取引を終えた。米国で0.75%の利上げ観測が浮上するなど、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の相場を探る動きが広がり、主力株を中心に幅広い銘柄に売りが継続。前場終盤には一時26357.90円まで下げ幅を広げた。ただし、連日の株価急落に対する自律反発への意識や時間外取引で米国株価指数先物が上昇しているなか、引けにかけて下げ渋る動きを見せており、日中の高値圏で取引を終えた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400を超え、全体の8割近くを占めた。セクターでは、海運、銀行を除く31業種が下落し、空運、精密機器、不動産、医薬品、情報通信などの下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、信越化<4063>、太陽誘電<6976>、味の素<2802>、村田製<6981>、アドバンテス<6857>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、第一三共<4568>、KDDI <9433>、日産化<4021>が軟調だった。 米国市場では先週末の米消費者物価指数(CPI)を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な金融引き締めへの警戒が高まった。米長期金利が大幅上昇したことが嫌気され、ほぼ全面安となり、主要株価指数は大幅に続落。これを受けて、東京市場でもリスク回避の動きが続いた。また、中国の上海や北京では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限が再び実施され、サプライチェーンの混乱が警戒されるなか、世界経済のスローダウン懸念が投資マインドを悪化させ、日経平均の下げ幅は一時600円を超える場面もあった。 しかし、投資家の一部からは「米株の下落から想定したほどには、日本株は下げていない」、「円安進行による収益押し上げ効果や国内経済の再開期待を踏まえると、過度に悲観的になる必要はない」と見る向きもいる。また、FOMCという最大のイベントが通過すれば、目先の材料出尽くしから、足元での警戒感が行き過ぎとなる可能性も想定される。もっとも、米国では5月の卸売物価指数(PPI)が発表されるため、PPIの結果と米国市場の動きには依然として警戒が必要だろう。 《FA》
関連銘柄 10件
2802 東証プライム
6,282
11/29 15:30
-2(-0.03%)
時価総額 3,239,822百万円
国内最大手の調味料メーカー。1909年創業。うま味調味料などで国内トップシェア。調味料・食品を主力に、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸等も。ヘルスケアやフード&ウェルネス、ICTなどを成長領域に位置付け。 記:2024/08/23
4021 東証プライム
5,213
11/29 15:30
-6(-0.11%)
時価総額 718,351百万円
1887年創業の化学メーカー。機能性材料、農業化学品が柱。ディスプレイ材料「サンエバー」で世界トップシェア。半導体材料「ARC」はアジアシェア高い。総還元性向75%目標。事業領域の深掘りなどに注力。 記:2024/08/26
4063 東証プライム
5,554
11/29 15:30
-1(-0.02%)
時価総額 11,117,397百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4568 東証プライム
4,749
11/29 15:30
+32(0.68%)
時価総額 9,246,464百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6857 東証プライム
8,240
11/29 15:30
+30(0.37%)
時価総額 6,313,002百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6976 東証プライム
2,130.5
11/29 15:30
-33.5(-1.55%)
時価総額 277,429百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,510
11/29 15:30
+20.5(0.82%)
時価総額 4,996,439百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
23,310
11/29 15:30
-430(-1.81%)
時価総額 10,993,765百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
4,950
11/29 15:30
-31(-0.62%)
時価総額 10,849,638百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9984 東証プライム
8,936
11/29 15:30
-112(-1.24%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17