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前場に注目すべき3つのポイント~月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか~

2021/8/31 8:40 FISCO
*08:40JST 前場に注目すべき3つのポイント~月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか~ 31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか ■ACCESS、2Q下方修正 営業損失▲18.18億円←▲16.60億円 ■前場の注目材料:商船三井、洋上風力に針路一斉、商船三井、作業支援10隻、三井E&Sも ■月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感からこう着感強まるか 31日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。30日の米国市場ではNYダウが下落する一方で、ナスダックは上昇した。7月の米中古住宅販売成約指数は2カ月連続で予想外にマイナスとなるなど、予想を下回った経済指標が嫌気された。長期金利の低下を受けて銀行や各種金融が下落したほか、景気敏感株の一角は利益確定の流れに。一方で、ハイテク株が強い動きを見せており、ナスダックの上昇に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の27695円。円相場は1ドル109円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。ただし、米ハイテク株の上昇の流れにより、前日に強い動きを見せていた東エレク<8035>など値がさハイテク株が下支えとして期待されよう。もっとも、昨日は28000円回復にあと80円程度に迫るものの、結局は寄り付き水準を高値に戻り売りに上値を抑えられる格好だった。また、ファーストリテ<9983>が年初来安値を更新していることもあり、指数の重しとして意識されやすいだろう。 また、米国防総省は30日、アフガニスタンから最後の米軍部隊が撤退したと報じられている。31日の撤退期限が迫っていたこともあり、いったんは安心感につながる可能性はありそうだ。しかし、出国を望む米国人は250人ほど残っているとの報道もあり、依然として警戒しておきたいところか。 その他、昨年9月から11カ月続いている月末最終営業日の株安アノマリーに対する警戒感もあって、引けにかけて利食い優勢の動きが意識されてきそうである。また、終値でMSCIのリバランス需給も行われることから、手掛けづらいところだろう。そのため、インデックス売買に影響を受けにくい銘柄への物色に向かいやすく、個人主体による中小型株の売買が中心になろう。マザーズ指数は順調なリバウンドから75日線に接近しており、同水準を捉えてくるようであれば、マザーズの時価総額上位銘柄などのリバウンド狙いの動きが意識されてきそうだ。 ■ACCESS、2Q下方修正 営業損失▲18.18億円←▲16.60億円 ACCESS<4813>は第2四半期業績予想の修正を発表。営業損失は16.60億円から18.18億円に下方修正した。国内事業および海外事業のロイヤリティ収入が増加する一方、ネットワーク事業において案件の引き合い及び受注数は順調に増加。しかし、初期導入金額が想定より小さくスタートする傾向にあることから、売上高および営業利益については計画より下回る見込みに。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27789.29、+148.15) ・ナスダック総合指数は上昇(15265.89、+136.39) ・1ドル109円90-00銭 ・SOX指数は上昇(3446.44、+9.99) ・VIX指数は低下(16.19、-0.20) ・米原油先物は上昇(69.21、+0.47) ・米長期金利は低下 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・商船三井<9104>洋上風力に針路一斉、商船三井、作業支援10隻、三井E&Sも ・スズキ<7269>9月2割減産、半導体不足改善に遅れ ・エア・ウォーター<4088>熱制御機器5割増産、半導体装置向け ・ADEKA<4401>EUV向け光酸発生剤を倍増、千葉に新棟 ・安川電機<6506>社会システム事業を高収益化、子会社に統合 ・UACJ<5741>関電とタイで屋根置き太陽光発電、世界最大級 ・アルプスアルパ<6770>24年度めど統合コックピット開発、日本精機と連携 ・三菱自<7211>パジェロ製造の生産終了、東南アに資源集中 ・ユアサ商事<8074>営業体制強化、食品・物流にロボ提案 ・楽天グループ<4755>来春NFT参入 ・旭化成<3407>日揮HDと連携、水素製造・活用システム構築 ・日本製鉄<5401>鋼材出荷50万トン増、今年度単独計画、社内在庫圧縮し対応 ・三菱ケミHD<4188>エポキシ樹脂固体製造設備停止、一部に損傷、復旧に時間 ・トクヤマ<4043>水素燃料貨物船導入へプロ始動 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 7月有効求人倍率(予想:1.12倍、6月:1.13倍) ・08:30 7月失業率(予想:2.9%、6月:2.9%) ・08:50 7月鉱工業生産指数速報値(前月比予想:-2.4%、6月:+6.5%) <海外> ・10:00 中・8月製造業PMI(予想:50.2、7月:50.4) ・10:00 中・8月非製造業PMI(予想:52.0、7月:53.3) ・10:30 豪・4-6月期経常収支(予想:+214億豪ドル、1-3月期:+183億豪ドル) 《ST》
関連銘柄 17件
3407 東証プライム
1,068
11/29 15:30
-3(-0.28%)
時価総額 1,488,719百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
4043 東証プライム
2,660.5
11/29 15:30
-11.5(-0.43%)
時価総額 191,790百万円
1918年創立の総合化学メーカー。苛性ソーダ、ソーダ灰等の製造・販売を行う化成品が主力。セメント、多結晶シリコン、医療診断システム等も手掛ける。電子先端材料等を成長事業に位置付け。化成品等の効率化進める。 記:2024/10/08
4088 東証プライム
1,853.5
11/29 15:30
±0(0%)
時価総額 425,851百万円
大手産業ガスメーカー。産業ガスや機能材料の提供等を行うデジタル&インダストリー部門が柱。医療機器や消火設備の提供、冷凍食品や飲料の製造・販売等も。特殊ケミカル供給などエレクトロニクス関連事業の拡大に注力。 記:2024/08/29
4188 東証プライム
784.9
11/29 15:30
-1.1(-0.14%)
時価総額 1,182,285百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4401 東証プライム
2,751.5
11/29 15:30
-26(-0.94%)
時価総額 285,518百万円
柱の化学品は半導体向け高誘電材料や自動車向け樹脂・潤滑油添加剤に強み。業務用食油や農薬も。半導体や自動車関連が堅調。開発費等を吸収。新中計は27年3月期営業益530億円の目標。配当性向40%以上。 記:2024/08/12
4755 東証プライム
858.4
11/29 15:30
+3.7(0.43%)
時価総額 1,846,887百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
4813 東証プライム
1,247
11/29 15:30
+3(0.24%)
時価総額 49,422百万円
Whitebox向けネットワークOS等のネットワーク事業、IoT事業、ブラウザコンポーネントの提供等のWebプラットフォーム事業を手掛ける。IoT分野は成長。ネットワーク事業を注力分野に位置付け。 記:2024/10/21
5401 東証プライム
3,059
11/29 15:30
-10(-0.33%)
時価総額 2,907,032百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5741 東証プライム
5,390
11/29 15:30
+10(0.19%)
時価総額 260,488百万円
古河スカイと住友軽金属工業の経営統合で2013年に誕生。アルミニウム圧延品で国内生産量トップ。東洋製罐等が主要取引先。25.3期は缶材、自動車材等の売上数量増を見込む。28.3期売上高1兆500億円目標。 記:2024/06/28
6506 東証プライム
3,919
11/29 15:30
-47(-1.19%)
時価総額 1,045,158百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6770 東証プライム
1,543
11/29 15:30
+11(0.72%)
時価総額 338,351百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
7211 東証プライム
392
11/29 15:30
-10(-2.49%)
時価総額 584,191百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7269 東証プライム
1,586.5
11/29 15:30
-3.5(-0.22%)
時価総額 3,116,816百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
8035 東証プライム
23,310
11/29 15:30
-430(-1.81%)
時価総額 10,993,765百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8074 東証プライム
4,325
11/29 15:30
+15(0.35%)
時価総額 95,582百万円
住設・管材・空調部門が主力の商社。工業機械、産業機器、建築・エクステリア、建設機械なども扱う。1666年創業。主要販売先は約2万社、主要仕入先は6000社。ロボット、自動化設備の拡販など成長戦略を推進。 記:2024/10/08
9104 東証プライム
5,129
11/29 15:30
-52(-1%)
時価総額 1,859,539百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
51,110
11/29 15:30
+10(0.02%)
時価総額 16,264,275百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25