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上値追いは慎重も景気回復への期待感から押し目買いが続く【クロージング】

2021/3/15 16:17 FISCO
*16:17JST 上値追いは慎重も景気回復への期待感から押し目買いが続く【クロージング】 15日の日経平均は小幅に5営業日続伸。49.14円高の29766.97円(出来高概算15億4166万株)で取引を終えた。景気回復への期待感から前週末の米国市場で、NYダウが連日で史上最高値を更新したことを背景に、東京市場でも景気敏感株を中心に買いが続いた。ただ、きょうで5日連続して上昇しており、一本調子の上昇に対する警戒感が台頭しているほか、米長期金利の上昇傾向が再び強まっていることから半導体製造装置などハイテク株の一角が売られるなどしており、上値の重い展開となっていた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1800に達し、全体の8割超を占めた。セクター別では、海運、空運がともに4%超の大幅上昇となったほか、銀行、鉄鋼など31業種が値上がりした。一方、情報通信、電気機器が下落。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、楽天<4755>、京セラ<6971>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>が堅調。半面、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、コナミHD<9766>、信越化<4063>が軟調だった。 米国での景気回復期待を材料にNYダウやS&P500種指数がともに過去最高値を更新した流れを引き継いで、シクリカルバリュー株中心に値を上げる銘柄が増加した。また、円相場が1ドル=109円台前半へと円安が進んだことも電子部品や自動車などの輸出関連企業の業績向上への思惑も相場を支援する形になった。さらに、日本郵政<6178>と資本業務提携した楽天がストップ高まで買い進まれるなど個別に材料のある銘柄にも投資資金がシフトしていた。ただ、今週は16日から米連邦公開市場委員会(FOMC)、18日からの日銀の金融政策決定会合など日米の重要イベントを前に積極的に上値を買い上がる雰囲気にもならず、買い一巡後は模様眺めムードが強まった。 市場関係者が注目している日米の金融政策決定会合では、FOMCでこのところの金利上昇に対してどのようなスタンスが示されるのか、また、FOMCを受けて日銀がどのような政策調整を行うのか見定めたいとの見方が多く、様子見気分の強い展開が続きそうだ。一方、投資部門別の売買状況では、日経平均の3万円超えの原動力となった外国人投資家は3週連続の売り越しが続いている。これまでの急ピッチの上昇に対する利益確保の売りが中心とみられるが、再び最高値圏に位置するNYダウなどとの対比で日経平均の出遅れに着目した買いが出てくる可能性がある。このため、日米のイベント終了後の海外勢の動きがどうなるのか注目されそうだ。 《FA》
関連銘柄 11件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(0.95%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(-1.4%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
6178 東証プライム
1,464.5
11/22 15:30
-7(-0.48%)
時価総額 5,518,046百万円
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を傘下に収める日本郵政グループの持株会社。約2万4千局の郵便局ネットワークを持つ。郵便・物流事業、不動産事業に資源を積極投入。アジア中心にロジスティクス事業を強化。 記:2024/10/04
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(-0.49%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(-0.07%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(1.26%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9766 東証プライム
14,675
11/22 15:30
+375(2.62%)
時価総額 2,105,862百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17