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後場に注目すべき3つのポイント~「手控え」裏腹にそれぞれ勝機見出そうとする動きも

2020/9/18 12:43 FISCO
*12:43JST 後場に注目すべき3つのポイント~「手控え」裏腹にそれぞれ勝機見出そうとする動きも 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅反発、「手控え」裏腹にそれぞれ勝機見出そうとする動きも ・ドル・円は小じっかり、ユーロにらみ ・値上がり寄与トップはNTTデータ<9613>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は小幅反発、「手控え」裏腹にそれぞれ勝機見出そうとする動きも 日経平均は小幅反発。6.63円高の23326.00円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えている。 17日の米株式市場でNYダウは反落し、130ドル安となった。前の日の連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利が長期にわたり据え置かれることが確認されたものの、量的緩和(QE)拡大の壁が高いことが明らかになり、失望感が広がった。建機のキャタピラーや化学のダウ・ケミカルなど景気敏感株の一角が割安感から買われたものの、ハイテク株の調整が続き、ナスダック総合指数は1.3%の下落となった。本日の東京株式市場でもこうした流れから売り買いが交錯。日経平均は1円高からスタートすると、朝方に23398.46円(79.09円高)まで上昇する場面もあったが、その後一時マイナスに転じるなど一進一退の展開となった。為替相場が1ドル=104円台後半と円高方向に振れていることが重しとなる一方、物色動向からは菅新政権への期待感も窺えた。 個別では、ソニー<6758>が堅調で、任天堂<7974>やトヨタ自<7203>は小じっかり。東京ディズニーランドの新エリア開業を発表したOLC<4661>のほか、JR東<9020>やNEC<6701>、富士通<6702>の上げが目立つ。三井住友<8316>などのメガバンク株は小高い。また、業績上方修正のアレンザHD<3546>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が続落。通信のソフトバンク<9434>やKDDI<9433>、半導体関連のレーザーテック<6920>は軟調ぶりが目立つ。クスリのアオキ<3549>は好決算ながら材料出尽くし感から大きく下落。また、ワタベ<4696>や千趣会<8165>が東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、海運業、空運業、陸運業などが上昇率上位。半面、情報・通信業、ゴム製品、証券などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は29%となっている。 本日の日経平均は前日終値を挟み方向感に乏しい展開となっている。前日の米市場ではNYダウ、ナスダック総合指数とも下落しているが、日本株は相対的にバリュー(割安)株の存在感が大きいこと、そもそも米国株に比べ出遅れ感があったことから、連れ安とはなりづらいようだ。とはいえ米国株が下落すれば上値追いの材料に賭けることは確かで、米ハイテク株安の影響を受けるソフトバンクGの下落は日経平均の押し下げ要因となる。米連邦公開市場委員会(FOMC)と前後してドル・円相場の上昇が続いていることも気掛かりだ。日経平均の日足チャートを見ると、前日から23400円台に位置する5日移動平均線と23200円近辺に位置する25日移動平均線に挟まれた狭いレンジでの値動きとなっており、上にも下にも動きづらいことが窺える。 売買代金上位を見ると、株価水準こそ高いものの期待材料の多い任天堂やソニーといったゲーム関連株、菅新政権によるデジタル化推進の追い風が期待できるNECや富士通といったITサービス関連株が買いを集めている。また、JR東やOLCは個別に材料が浮上しているとはいえ、やはり観光需要創出策など政策の追い風期待が買いの手掛かりとなっている可能性がある。業種別騰落率を見ると、海運のようなシクリカル(景気敏感系)バリュー株が堅調。ただ、化学株などは株価純資産倍率(PBR)1倍近辺に到達しているものが少なくなく、より出遅れ感の強い銘柄に資金シフトしている印象。東証1部全体としては値上がり銘柄が6割を超え、東証株価指数(TOPIX)は前引け時点で0.22%の上昇とまずまずしっかり。ここまでの東証1部売買代金は1兆円を下回っている。 新興市場ではマザーズ指数が小幅続落。ただ、米ハイテク株が軟調だった割に、前引け時点のマザーズ指数の下落率は0.2%未満にとどまる。1160pt台に位置する5日移動平均線を割り込むことなく、高値圏をキープしている。機関投資家が出遅れ銘柄に資金シフトする一方、個人投資家の新興ハイテク株に対する期待は根強いことが再確認できる。機関投資家の影響が相対的に小さいため、ナスダック総合指数に比べ強い値動きを維持できているものと考えられる。オンライン資格講座のKIYO<7353>がストップ高を付けており、「ウィズコロナ」意識がなお高いことも窺える。 株式市場全体として一段の上値を追う手掛かりに欠けるうえ、日本は明日から4連休となるため、積極的な売買を手控える向きは多い。後場の日経平均は小動きにとどまるだろう。とはいえ、機関投資家、個人投資家とも「政策推進」「出遅れ修正」「ウィズコロナ継続」といったそれぞれの見方に物色の手掛かりを見出そうとしていることがわかる。物色の方向感はなかなか定まりにくいだろうが、市場全体に漂う手控えムードとは裏腹に市場参加者の買い意欲は根強いとも言えそうだ。 ■ドル・円は小じっかり、ユーロにらみ 18日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。104円半ば近くで寄り付いた後は国内勢を中心とした買いが入り、ドルは緩やかな上昇基調に。また、ユーロ・ドルが1.18ドル台で上げ渋ったことでドルは小幅に押し上げられ、104円後半に浮上している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円68銭から104円87銭、ユーロ・円は124円04銭から124円31銭、ユーロ・ドルは1.1842ドルから1.1842ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・鈴与シンワート<9360>、日本一ソフトウェア<3851>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはNTTデータ<9613>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・8月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比-0.4%(予想:-0.4%、7月:0.0%) 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「政府は新たに農場主へ130億ドルの救済資金を提供」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 英・8月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.8%、7月:+3.6%) 《HH》
関連銘柄 21件
1,062
11/29 15:30
-9(-0.84%)
時価総額 32,065百万円
ホームセンターのダイユーエイトやタイム、ペット専門店を展開するアミーゴなどを傘下に収める持株会社。バローHD傘下。福島県福島市に本社。店舗数は300店舗超。地域一番商品を育成。PB商品売上比率の向上図る。 記:2024/10/24
3,455
11/29 15:30
+47(1.38%)
時価総額 326,836百万円
北陸最大手のドラッグストアチェーン。ドラッグストア「クスリのアオキ」を運営。1869年創業。石川県白山市に本社。グループ店舗数は950店舗超。調剤併設率の向上、生鮮食品の導入など品揃え強化を図る。 記:2024/10/20
3851 東証スタンダード
862
11/29 15:30
+16(1.89%)
時価総額 4,440百万円
家庭用ゲームソフトの企画・開発、スマホ向けコンテンツの制作等を行う。岐阜県各務原市に本社。代表作に「魔界戦記ディスガイア」など。学生寮・その他事業も展開。過去IPの有効活用、新規IPの開発などに注力。 記:2024/08/05
4661 東証プライム
3,538
11/29 15:30
-12(-0.34%)
時価総額 6,433,680百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
178
6/25 15:00
±0(0%)
時価総額 10,664百万円
ウェディング大手。子会社に目黒雅叙園やメルパルクなど。沖縄やハワイ・グアムなどリゾート挙式に強み。コロナ禍でフォトウェディングを強化。1Qは低迷も、接客ツールのWEB化や海外拠点見直しなどで巻き返し模索。 記:2021/05/17
6701 東証プライム
12,745
11/29 15:30
+30(0.24%)
時価総額 3,477,473百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6702 東証プライム
2,866
11/29 15:30
+34.5(1.22%)
時価総額 5,935,796百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6758 東証プライム
3,007
11/29 15:30
-51(-1.67%)
時価総額 18,772,996百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
16,440
11/29 15:30
-145(-0.87%)
時価総額 1,550,062百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,551.5
11/29 15:30
-55.5(-2.13%)
時価総額 40,300,909百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7353 東証グロース
596
11/29 15:30
+1(0.17%)
時価総額 4,074百万円
オンライン資格対策講座「STUDYing」のスタディング事業が主力。社員教育クラウドサービス「エアコース」等の法人向け教育事業も。契約企業数は790社超。STUDYingは講座ラインナップを拡充。 記:2024/10/10
7974 東証プライム
8,810
11/29 15:30
+25(0.28%)
時価総額 11,441,459百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8165 東証スタンダード
304
11/29 15:30
±0(0%)
時価総額 15,825百万円
大手通信販売会社。総合通販サイト「ベルメゾンネット」、通販カタログ「ベルメゾンカタログ」等による販売が主力。子育て支援事業等も。通信販売事業の事業構造改革に取り組む。リサイクル、リユースの拡大図る。 記:2024/07/04
3,686
11/29 15:30
+40(1.1%)
時価総額 14,465,825百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9020 東証プライム
2,920
11/29 15:30
±0(0%)
時価総額 3,312,483百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9360 東証スタンダード
1,917
11/29 15:30
+19(1%)
時価総額 5,751百万円
港運で出発し、現在はSIなどの情報サービスが柱に。ソフトウェアの受託開発・開発支援、ITコンサルティングなどICTを通して顧客の経営課題の解決を支援する。鈴与グループ。システム開発やパッケージなど好調。 記:2024/08/25
9433 東証プライム
4,950
11/29 15:30
-31(-0.62%)
時価総額 10,849,638百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9434 東証プライム
193.1
11/29 15:30
+0.2(0.1%)
時価総額 9,206,887百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9613 東証プライム
2,898
11/29 15:30
+71.5(2.53%)
時価総額 4,064,445百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
51,110
11/29 15:30
+10(0.02%)
時価総額 16,264,275百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,936
11/29 15:30
-112(-1.24%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17