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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ圏のインフレ関連指標を見極める展開

2019/6/22 15:05 FISCO
*15:05JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ圏のインフレ関連指標を見極める展開 ■上昇、中東情勢悪化でリスク回避のユーロ買い 先週のユーロ・ドルは上昇。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の「インフレ目標達成が脅かされれば、追加的な刺激が必要になる」との発言でユーロ・ドルは1.12ドルを下回った。しかしながら、米国の7月利下げの可能性が高まったことや、中東情勢の悪化を警戒してユーロ買い・米ドル売りが活発となったことから、ユーロ・ドルは一時1.1378ドルまで買われた。取引レンジ:1.1203ドル-1.1378ドル。 ■弱含みか、ユーロ圏のインフレ関連指標が手掛かり材料に 今週のユーロ・ドルは弱含みか。ドイツ、ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)などが市場予想を下回った場合、欧州中央銀行(ECB)による一段の金融緩和への思惑が広がりやすく、ユーロ売りが優勢となりそうだ。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内複数回の利下げ観測は後退していないため、リスク選好的なユーロ売り・米ドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。 予想レンジ:1.1250ドル−1.1400ドル ■強含み、中東情勢の悪化を意識したユーロ買い 先週のユーロ・円は強含み。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の「インフレ目標達成が脅かされれば、追加的な刺激が必要になる」との発言でユーロ・円は一時121円を下回った。しかしながら、米7月利下げの可能性は高いことや、中東情勢の悪化が意識されたことでユーロ買い・米ドル売りが活発となり、ユーロの対円レートは122円台に反発した。取引レンジ:120円95銭−122円13銭。 ■下げ渋りか、ユーロ圏のインフレ関連指標を見極める展開 今週のユーロ・円は下げ渋りか。ユーロ圏などのインフレ指標が手がかり材料となりそうだ。市場予想を下回った場合、欧州中央銀行(ECB)による一段の金融緩和への思惑が広がり、ユーロ売りが優勢となりそうだ。ただし、米中首脳会談を前に貿易協議の進展が期待されており、リスク回避の円買い・ユーロ売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・6月28日:6月消費者物価コア指数(前年比予想+0.9%) 予想レンジ:121円00銭−123円00銭 《FA》