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後場に注目すべき3つのポイント~「戻り一服」売りと押し目買いの攻防

2019/2/15 12:38 FISCO
*12:38JST 後場に注目すべき3つのポイント~「戻り一服」売りと押し目買いの攻防 15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続落、「戻り一服」売りと押し目買いの攻防 ・ドル・円は弱含み、米非常事態宣言や中国経済減速に懸念 ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、トレンドマイクロ<4704> ■日経平均は大幅続落、「戻り一服」売りと押し目買いの攻防 日経平均は大幅続落。253.44円安の20886.27円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。 14日の米株式市場でNYダウは103ドル安と3日ぶりに反落。12月小売売上高が9年ぶりの大幅減少となったほか、週間新規失業保険申請件数が予想より増加し、景気の先行き懸念から売りが先行した。また、トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設のため非常事態宣言に踏み切る方針と伝わり、政治リスクへの警戒感も広がった。為替は1ドル=110円台前半と前日より円高方向に振れており、本日の日経平均はこうした流れを嫌気して88円安からスタートすると、朝方には20853.33円(286.38円安)まで急落する場面があった。その後やや値を戻したものの、アジア株も全般軟調とあって冴えない展開が続いた。東証1部の値下がり銘柄は全体の7割強となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、武田薬<4502>などが軟調で、トヨタ自<7203>は小安い。昭電工<4004>は今期業績見通しが市場予想に届かず3%超安。これにつれて東海カーボ<5301>も4%超安と下げが目立つ。他の決算発表銘柄ではトレンド<4704>やすかいらーく<3197>が商いを伴って急落。また、マイネット<3928>はストップ安水準まで売られている。一方、ZOZO<3092>やアドバンテス<6857>はしっかり。ソニー<6758>は小幅に上昇した。スルガ銀<8358>は第3四半期累計で大幅な最終赤字となったものの、足元の預金流出の落ち着きや一部証券会社の格上げ観測を受けて急伸。また、IBJ<6071>などはストップ高水準まで買われている。セクターでは、食料品、非鉄金属、サービス業などが下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは石油・石炭製品、電気・ガス業、鉱業の3業種のみだった。 米国の経済減速懸念、政治リスクへの警戒感を背景に米国株が下落し、東京市場でも売り優勢の展開となっている。12-13日の2日間で800円あまり上昇し、節目の21000円台を回復していただけに、目先の戻り一服とみた短期筋の売りが出やすいところだろう。日足チャートでは75日移動平均線が上値抵抗となった格好だが、一方で5日移動平均線レベルでは個人投資家の押し目買いが入っているとの観測がある。12-13日の急ピッチの上昇に乗り遅れ、下押し局面を買い場とみた投資家も多いとみられる。後場の日経平均もこの水準での攻防が続きそうだ。 しかし、前日までに2018年4-12月期決算発表が一巡し、企業業績の面では見直し材料に乏しくなってくる。また、12-13日の株価上昇局面で米政権運営や米中通商協議への楽観的な見方が織り込まれ、短期的にはトランプ氏の強硬発言などによるダウンサイドリスクが大きくなったとも考えられる。市場全体としては外部環境に振らされる場面が続きそうで、決算を受けた銘柄選別がより重要となりそうだ。 ■ドル・円は弱含み、米非常事態宣言や中国経済減速に懸念 15日午前の東京市場でドル・円は弱含み。米国の予算編成をめぐり非常事態宣言の可能性が浮上し、ドル売りが強まった。また、中国のインフレ指標の鈍化で経済の減速を懸念した円買いがドルをさらに押し下げた。 ホワイトハウスは14日、トランプ大統領が国境の壁建設の予算確保に向け非常事態宣言を含む権限を行使する可能性に言及。それを受け、日本株や中国株、欧米株式先物の下落でドル売り圧力が強まった。 また、午前中に発表された中国の消費者物価指数は低調な内容となり、世界経済の腰折れへの影響を懸念した円買いも加わり、ドルを下押し。ただ、米中通商協議への期待は残り、現時点で円買いは限定的のようだ。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで、目先の日本株安継続を警戒した円買い基調は続く見通し。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円28銭から110円55銭、ユーロ・円は124円47銭から124円807銭、ユーロ・ドルは1.1284ドルから1.1297ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・エムアップ<3661>やセレス<3696>など、11銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、トレンドマイクロ<4704> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・サンダース米大統領報道官 「(壁建設で)非常事態宣言を含む大統領権限を行使する」 【経済指標】 ・中・1月消費者物価指数:前年比+1.7%(予想:+1.9%、12月:+1.9%) ・中・1月生産者物価指数:前年比+0.1%(予想:+0.3%、12月:+0.9%) <国内> ・13:30 12月鉱工業生産確報(速報値:前月比-0.1%) <海外> ・米中の閣僚級貿易協議(最終日) ・米つなぎ予算期限 《HH》
関連銘柄 17件
3092 東証プライム
4,751
11/22 15:30
+61(1.3%)
時価総額 1,427,552百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
2,240.5
11/22 15:30
+16.5(0.74%)
時価総額 509,718百万円
Cafeレストラン「ガスト」、中華レストラン「バーミヤン」などを展開するファミリーレストラン大手。東京都武蔵野市に本社。外販通販ビジネス等も手掛ける。低単価のサイドメニューを拡充。店舗改装などを推進。 記:2024/10/11
1,581
11/22 15:30
-37(-2.29%)
時価総額 57,700百万円
ファンクラブサイトの運営やデジタルコンテンツの配信、音楽映像商品の販売等を行うコンテンツ事業が主力。電子チケット事業、アパレル事業等も。「Fanpla Kit」でファンクラブのプラットフォーム化を進める。 記:2024/08/27
3696 東証プライム
2,640
11/22 15:30
+311(13.35%)
時価総額 31,904百万円
国内最大級のポイントサイト「モッピー」の運営等を行うモバイルサービス事業が主力。DX化支援、ブロックチェーン関連事業等も。モッピーの会員数は525万人超。ブロックチェーン関連はステーキングサービスが順調。 記:2024/06/15
3928 東証スタンダード
347
11/22 15:30
+5(1.46%)
時価総額 2,933百万円
ゲームのタイトル買取・長期運営を中心に事業展開。運営タイトルに「龍が如く ONLINE」、「モバプロ2レジェンド」など。累計運営タイトル数は80本超。新規事業では「ファンタジースポーツ」の拡大に注力。 記:2024/08/05
3,978
11/22 15:30
+177(4.66%)
時価総額 735,536百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(-0.19%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4704 東証プライム
8,027
11/22 15:30
+73(0.92%)
時価総額 1,131,020百万円
コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
5301 東証プライム
933.9
11/22 15:30
+6(0.65%)
時価総額 210,074百万円
炭素・黒鉛製品メーカー。黒鉛電極、カーボンブラックで国内トップシェア。ファインカーボン事業、アルミ電解用のカソード等も手掛ける。ファインカーボン及び工業炉に積極投資。26.12期売上高4580億円目標。 記:2024/10/20
6071 東証プライム
625
11/22 15:30
-6(-0.95%)
時価総額 26,250百万円
大手婚活サービス会社。結婚相談所「IBJメンバーズ」などの結婚相談所事業が主力。婚活・恋活マッチングアプリ、韓国語スクールの運営等も行う。加盟店含む結婚相談所数は4300超。直営店はオプション商品を拡充。 記:2024/08/29
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(-0.45%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8358 東証プライム
991
11/22 15:30
-7(-0.7%)
時価総額 195,365百万円
静岡県東部地盤の地銀。神奈川県にも多くの店舗を有す。投資用不動産ローンや住宅ローンに強み。クレディセゾンと資本業務提携。貸出金は復調傾向。中計の26年3月期純益目標を110億円から135億円に上方修正。 記:2024/08/17
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
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時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17