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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、節目110円回復に乏しい手がかり

2019/2/4 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、節目110円回復に乏しい手がかり 4日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。前週末に発表された米国の雇用統計など堅調な経済指標を受け、ややドル買いに振れやすい見通し。ただ、今晩は新たな材料が乏しいなか、目先の利上げ休止が意識され、節目の110円付近で失速しそうだ。 1日に発表された米国の1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+30.4万人と予想の+16.5万人を大きく上回ったほか、その後発表の1月ISM製造業景況指数も大幅な上振れとなった。足元では製造業関連指標が低調だったことから、どちらかといえばISMに反応したドル買いが強まり、ドル・円は109円台半ばまで強含んだ。週明けのアジア市場は中国が旧正月の休場で薄商いとなるなかその流れが続き、ドル・円は日本株高を手がかりに109円半ばから後半を中心に取引された。海外市場でも、株高が続けばドル買い・円売りに振れ、ドル・円は心理的節目の110円が視野に入りそうだ。 ただ、市場関係者はドルの上値の重さを指摘する。米雇用統計を振り返ってみると、非農業部門雇用者数の増加は目立ったが、雇用情勢が改善しているとは言い難い。実際、半世紀ぶりの低水準となっていた失業率は上昇基調となり、潜在的な求職者を含むU6失業率は昨年3月以来の8%台に逆戻りするなど、頭打ちとなっている状況を示した。連邦準備制度理事会(FRB)は失業率が3.5%に低下すると想定していたため、見通しの下方修正や利上げ停止の前倒しを余儀なくされそうだ。ドル・円は買い戻しが一巡すれば、節目の110円を前に利益確定などのドル売りに押される展開となるだろう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・18:30 英・1月建設業PMI(予想:52.5、12月:52.8) ・19:00 ユーロ圏・12月生産者物価指数(前年比予想:+3.1%、11月:前年比+4.0%) ・24:00 米・11月製造業受注(前月比予想:+0.3%、10月:-2.1%) ・24:00 米・11月耐久財受注改定値(前月比予想:+1.5%、速報値:+0.8%) 《FA》