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薬味多めで:FRBの利上げ減速を喜ぶのは、米国の景気減速を喜ぶのと同義【FISCOソーシャルレポーター】

2019/2/4 10:30 FISCO
*10:30JST 薬味多めで:FRBの利上げ減速を喜ぶのは、米国の景気減速を喜ぶのと同義【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(「株式投資ラボ」にて連載、ツイッター:@yakumioomedeを運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2019年1月31日8時50分に執筆 重要イベントの一つであったFOMCですが、緩やかな利上げの文言を削除し、バランスシートの縮小、金融引き締め政策についても修正する用意があるとかなりハト派よりの発表となりました。これを緩和縮小観測の後退とみて、株式だけではなく為替市場でもドル安の流れが強まった格好となりますが、果たして手放しで喜べることなのでしょうか? 重要な点は、なぜここに来て利上げスピードを弱めなければならないのか?という点にあると思います。機械的な利上げを続行していくことで、株式市場にマイナスに作用することを嫌ったトランプ大統領の圧力に屈したからでしょうか?そうした見方よりも、利上げを行なっていくには遠い程、米国の景気減速が強まっているからだと見た方が正しいような気がします。 となると、一時的に米国株が上昇したとしても、景気減速がさらに鮮明化してくれば自ずとリスク資産である株式から資産の流出がどこかしらのタイミングで起こってくると想定しておいたほうが良さそうですね。長期投資の場合にはそうした下落局面は仕込み時と捉えることも出来るので大変ありがたいのですが、比較的短期で投資している個人投資家などはポジションに対する下落リスクを一旦再確認した方が良いと考えています。 さて、為替ではFOMCの結果を受けて、ドルストレートは全般的にドル安方向に動き出しています。実際には、今夜の米国市場での動きを見なければはっきりとは言えませんが、特にドル円は当面110円が遠のいたと見て良いでしょう。とは言え、108円割れを試すような強いトレンドは現時点では出ておらず、次の材料待ちといったところでしょう。 その他の指数では、金先物が1,319.5ドルと4営業日続伸です。機関投資家を含めて、金への逃避が強まっていると考えられます。また、この所ガンガンと下堀りしているバルチック海運指数が、800ポイントを割って797.00まで低下。英国ブレクジットの先行きも見通せない状況で、欧州の盟主であるドイツの景気減速が鮮明化。米中貿易問題も交渉が始まりましたが、具体的な成果が出ていない状況ですので、バルチック海運指数が低下していくのも致し方ないことだと思います。 株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。 「株式投資ラボ」に毎日記事を掲載しておりますが、Twitterなども覗いて頂けますと幸いです。 ---- 執筆者名:薬味多めで ツイッター:@yakumioomede 《SF》