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欧米為替見通し:ドル・円は下値の堅い展開か、米雇用統計に思惑

2017/7/6 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下値の堅い展開か、米雇用統計に思惑 今日の欧米外為市場では、ドル・円は下値の堅い展開を想定したい。今晩公表の欧州中央銀行(ECB)議事要旨がハト派寄りの内容ならユーロ・円が弱含み、ドル・円を押し下げる公算。ただ、明日の米国の6月雇用統計に思惑が広がれば、連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測を背景にドル買いが見込まれる。 前週開催されたECBフォーラムでドラギ総裁がユーロ圏の景気回復に言及し、「デフレ圧力はリフレに変わった」などと発言。現在の金融緩和策を転換するとの観測が広がるなか、今晩20時半公表のECB議事要旨(6月8日会合分)が注目される。ただ、クーレ専務理事が前日、ギリシャ財政に関し「持続可能と確信するに至っていない」と述べ、市場では金融緩和縮小観測を後退させる見解と受け止められ、ユーロ売りが強まった。 ECB議事要旨でハト派寄りの意見が目立つ内容となればユーロ売り再開となり、ユーロ・円を通じてドル・円の押し下げ要因となりそうだ。また、北朝鮮のミサイル発射問題に関連し、米国連大使が国連安全保障理事会の緊急会合で、やむを得ない場合は軍事力を行使すると言明。米国による北朝鮮への武力行使は現実に考えにくいものの、引き続き地政学リスクを警戒した円買いに振れやすい地合いが続くだろう。 一方、21時15分発表の米国の6月ADP雇用統計は前回から伸びが鈍化するとの見方だが、予想を大きく下回らなければ、明日の6月雇用統計がFRBの強気の金融正常化方針に影響を与えないとして、ドルに買いが入りやすい。また、23時の6月ISM非製造業景況指数やパウエルFRB理事の講演(テーマは「住宅金融改革」)などで、追加利上げ観測などが高まれば、ドルの押し上げ要因となりそうだ。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-6.2%) ・20:30 欧州中央銀行(ECB)議事要旨公表 ・21:15 米・6月ADP雇用統計(予想:+18.5万人、5月:+25.3万人) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.3万件、前回:24.4万件) ・21:30 米・5月貿易収支(予想:-463億ドル、4月:-476億ドル) ・21:30 カナダ・5月貿易収支(予想:-5.0億加ドル、4月:-3.7億加ドル) ・22:45 米・6月サービス業PMI改定値(予想:53.0、速報値:53.0) ・23:00 米・6月ISM非製造業景況指数(総合)(予想:56.5、5月:56.9) ・23:00 パウエル米FRB理事講演(住宅金融改革) ・08:30 フィッシャー米FRB副総裁講演(政府の政策と労働生産性) 《CS》