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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家虫とり小僧:「全力株式」のポートフォリオって有り?

2017/5/4 10:24 FISCO
*10:24JST 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家虫とり小僧:「全力株式」のポートフォリオって有り? 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家、虫とり小僧氏(ブログ:いつか子供に伝えたいお金の話、ツイッター:@mushitori)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2017年5月2日21時に執筆 それ自体が成長し、価値を創造し続けようとする「株式」というアセットクラスは、投資による資産形成の要(かなめ)といえるでしょう。 人間の欲望を成長のエネルギーにして発展する資本主義経済の恩恵を享受できる可能性が最も高い資産クラスは、やはり「株式」だと考えています。 だったら、リスク資産は株式100%でいいじゃん!と思う人がいてもおかしくはありませんし、実際にそういう知人はけっこういます。それはそれで、むしろ合理的な判断でしょう。 しかしながら、私のポートフォリオ(アセットアロケーション)は、株式が主力になってはいるものの、海外の債券やらリート(不動産)やらと、株式以外にもゴチャゴチャと入っています。 長期間に渡って投資し続けるなら、債券やらリートやらを入れずに株式100%のポートフォリオにした方が期待リターンは高いのです。 それなのになぜ、そうしていないのか。 それは、「長期なら株式は強い」という前提は持っているものの、 「今後、自分が生きて投資を続ける期間は、その前提が当てはまるほどの「長期」と呼べるのであろうか、いや、そうとは言い切れまい」 という思いがあるからです。 ◎20年間くらいの株価低迷は珍しくない 世界中の過去の株式市場のチャートを眺めてみると、日本以外のマーケット(のインデックス)でも20年くらいにわたる株価停滞なんてのは珍しくない話です。 あくまでも極端な仮定ですが、今から20年後にアメリカで株式市場の大暴落があって世界中に悪影響が出て、その後さらに20年間株価停滞が続く、なーんてシナリオもないとは言い切れません(仮定が、アレな人の陰謀論・破綻論みたいな話でスンマセン)。 それでも50年60年70年と投資を続けていれば、株式はかなり強いだろうと思いますが、そんなに長く投資を続けているのか(生きているのか)という疑問もあります。 自分の積立投資実践期間の後半と、リスク資産取崩し期間の大部分が、運悪く長期株式低迷シーズンと重なってしまう可能性は否定できません。 (もちろん、だからといって、債券なら安全だ!というほど単純な話ではないのですが・・) ◎分散効果をナメたらイカンぜよ! 一方、様々な資産(アセットクラス)が組み込まれたアセットアロケーション(資産配分)なら、それぞれが多少なりとも違う値動きをしてくれることで、短~中期的なリバランス※によって利益が少しずつ積み重なって底上げされ、最終的に株価が大きく上昇せずとも、途中の各資産の上下変動だけでも利益が確保されやすいのです(あくまでも理屈のうえでの話ですが)。 メインシナリオどおりに株式の調子が良かった場合には、株式オンリーのアセットアロケーションには勝てませんが、どのような状況であっても大負けする可能性は下がる、と思っているわけです。 リターンやリスクを考えるとき、大勝ちすることよりも大負けしないことを優先的に考える自分としては、株式は主力で、長期的にはそれが強いことをメインシナリオに据えつつも、そうでなかった場合のことも考慮しないワケにはいかず、結局、債券なども含んだアセットアロケーションになってしまうのです。 もちろん、株式100%のポートフォリオであっても、無リスク資産(安全資産)との定期的なリバランスを心がければ、少しずつ利益が積みあがっていく可能性は高いでしょう。 ただし、やはり、アセットクラスが多いほうが、様々な事態に対応できる可能性が高まるであろうと考えています。 株式が長期的には上昇を続けることと、様々なアセットクラスが時期によって異なる値動きをするであろうことを自分のなかに納得のいく割合で含んで、さらに現実的な管理の手間を考慮して、私は自分なりに心地よいアセットアロケーション(ポートフォリオ)を組んでいます(詳細はブログにて公開中)。 ※ リバランスとは、一定の時期(もしくは乖離率)ごとに、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)比率より上がっているもの(アセット)は売却し、下がっているものは買い増して元に戻すことです。主目的はリスクコントロールですが、価格の下がった資産を買って比率を戻すことで、長期的には高パフォーマンスが期待できるといわれています(定期的に高値売りの安値買いができるため)。 もちろん、リバランスによる長期的な高パフォーマンスを期待するためには、株価や債券価格や為替の上下循環(下がってもまた上がる・上がってもまた下がる)という前提が必要ですが・・ ※「インデックス投資」や「積み立て投資」などに関する詳しい話は、自分のブログにクドクドと書いてあります。 ---- 執筆者名:虫とり小僧 ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話 ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori) 《MT》