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NYの視点:米10月NY連銀製造業景気指数はマイナス、価格は低下、追加利上げ先送り観測強まる

2023/10/17 7:43 FISCO
*07:43JST NYの視点:米10月NY連銀製造業景気指数はマイナス、価格は低下、追加利上げ先送り観測強まる 米10月NY連銀製造業景気指数は‐4.6と9月1.9から再びマイナスに落ち込んだ。重要項目である新規受注が-4.2と、9月5.1からマイナスに落ち込んだことが全体指数を押し下げた。仕入価格は25.5と、25.8から低下。販売価格は11.7と、19.6から低下した。また、6カ月先の価格予想もそれぞれ、仕入価格が37.1から28.7へ、販売価格も28.9から16.0へ低下した。価格の伸び鈍化の兆候は連邦準備制度理事会(FRB)の今までの利上げが奏功、さらに、今後の利上げの必要性も後退する。 本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するシカゴ連銀のグールズビー連銀総裁は英FT紙とのインタビューで、米国のインフレの伸び鈍化が基調であることは否定できないとし、一時的ではないとの考えを明らかにした。また、同じく本年のFOMC投票権を有するハーカー米フィラデルフィア連銀総裁も政策金利据え置き支持を示した。 インフレの鈍化傾向に加え、FRB高官がタカ派姿勢を緩和したことを受けて、短期金融市場ではFRBが11月FOMCでも2会合連続で利上げを見送り、追加利上げを12月まで先送りするとの見方が強まりつつある。12月の利上げ確率は先週の26%から33%まで上昇。同時に、FRBはすでに利上げ終了したと見る市場関係者も少なくない。 ■米10月NY連銀製造業景気指数:-4.6(9月1.9) 新規受注:-4.2(5.1) 仕入価格:25.5(25.8) 販売価格:11.7(19.6) 出荷:1.4(12.4) 入荷遅滞:-6.4(2.1) 在庫水準:-2.1(-6.2) 受注残:-19.1(-5.2) 雇用者数:3.1(-2.7) 週平均就業時間:2.2(-5.0) 予想(6カ月先) 景況指数:23.1(26.3) 新規受注:19.4(34.8) 仕入価格:28.7(37.1) 販売価格:16.0(28.9) 出荷:15.2(33.7) 入荷遅滞:-4.3(4.1) 在庫水準:5.3(0) 受注残:-5.3(5.2) 雇用者数:21.0(15.9) 週平均就業時間:5.3(0) 《CS》