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トルコではエルドアン大統領の求心力が低下 サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

2019/12/17 16:23 FISCO
*16:23JST トルコではエルドアン大統領の求心力が低下 サンワード貿易の陳氏(三井智映子) 皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。先週のトルコリラ円は軟調な値動きとなっています。陳さんのブログ「テクニカルマイスター」では、その背景について『トルコ中銀による利下げが見込まれているほか、トルコ政府によるロシア製防衛システム購入を巡る米国や北大西洋条約機構(NATO)との緊張や地中海東岸での対立などが嫌気された』と述べています。 12月12日にトルコ中銀は4会合連続で利下げを決定しましたが、今回は2.0%の利下げとなり、『市場は1.5%ポイントの利下げを見込んでいたが、予想よりも大幅な利下げとなったことで、トルコリラは売られた』と分析しています。 また、今週のトルコリラ円の値動きについて『上値の重い展開になりそうだ』と予想しています。主要な政策金利である1週間物レポ金利が『18年夏の通貨危機後、24%に達した政策金利は、4会合で計12%引き下げられた』結果、現在は12%ですが、『エルドアン大統領は政策金利を1桁台に引き下げるよう要求している』とのことで、『9日には2020年に1桁台の金利とインフレ率を達成すると表明した』と伝えています。 そして、エルドアン大統領が党首であるトルコの与党、公正発展党(AKP)について『9月に離党したダウトオール元首相が13日、首都アンカラで新党「未来党」の設立を発表し』、『2002年から長期政権を維持するAKPが一部分裂した』ことや『AKPは今年、最大都市イスタンブールやアンカラなどの市長選で野党に敗北した』ことなどから、『強権的なエルドアン氏の求心力の低下が指摘されている』との見解を述べています。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の12月17日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコマーケットレポーター 三井智映子 《HH》