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米長期金利低下でも底堅いドル円だが改めて米金利動向が焦点、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017/11/8 17:00 FISCO
*17:00JST 米長期金利低下でも底堅いドル円だが改めて米金利動向が焦点、SMBC日興証券(花田浩菜) こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。 11/8付けの「主要通貨デイリー」では、ドル円と米金利動向について考察していますのでご紹介します。 同レポートではまず、ドル円の足元の値動きについて、『6日に114.73円まで上昇し、節目の114.49円(7/11高値)を一時ブレークしたものの失速。足元は114円を挟んでの小動きで推移している。値動きをみると、2015年8月以降の上値抵抗線を一瞬上抜けたが「ダマシ」に終わった格好で、抵抗線の明確な突破と3月半ば以来の115円台乗せに向けては一旦仕切り直しとなっている』と伝えています。 続けて、『米長期金利(10年物、以下「米金利」)は、10月27日に2.47%を付けて以降大きく低下。昨年9月以降の米金利の連動性からすると、ドル円は112円台前半まで下落してもおかしくない中で底堅く推移している。その背景にあるのが日本株の堅調推移だ。以前みられた「ドル円→日本株」(円安になれば日本株高)の関係は薄れて久しいが、足元では逆の関係、即ち「日本株→ドル円」(日本株の上昇がリスク選好的なドル高円安要因)の傾向が強まっており、米金利の低下に伴うドル安圧力を相殺する動きをみせている』と分析しています。 最後に、今後のドル円について、『米金利の低下は、イエレンFRB(連邦準備制度理事会)議長の後任にタカ派寄りの候補が指名されるとの思惑で上昇した反動の側面が大きく、値動きをみると金利上振れの調整も相当程度進捗したと推測される。ドル円は日本株の大幅上昇に下支えされたとはいえ、米金利の影響力の方が遥かに大きい。目先的には米税制改革を巡る議会の動向には注意を要するものの、米金利は調整進展により一段の低下余地は小さくなったと推測され、先行きは米景気の好調推移やFRBの漸進的利上げ期待から緩やかな上昇が見込まれる。これらを踏まえれば、ドル円は早晩、上値抵抗線を突破して115円台の回復が期待されよう』とまとめています。 詳しくは11/8付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。 また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。 花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。 フィスコリサーチレポーター花田浩菜 《DM》