日本化学、ライト工業、鉄建など

2015/8/5 16:45 FISCO

<7203> トヨタ 7930 -191売り優勢。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は7560億円で前年同期比9%増となった。ほぼ市場コンセンサスどおりの着地、安心感のある内容ではあるが、日産<7201>やホンダ<7767>との比較ではポジティブインパクトが乏しく、ネガティブな反応につながってしまっている状況。想定為替レートなどから、通期業績の上振れ余地は大きいと見られているが、逆に為替円安の恩恵の大きさが警戒される格好にも。自社株買いなど株主還元策にも新たなポジティブ材料は見出せず。

<9983> ファストリ 58480 -2900大幅反落。前日に発表した7月の月次動向が弱材料視されている。既存店売上高は前年同月比1.5%減、2ヶ月連続でのマイナス成長に。月後半からの猛暑効果なども期待されていた中、予想外の前年割れと捉えられている。他の衣料品各社でも7月は既存店プラス成長銘柄が多くなっている。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、猛暑期待などで足元上昇した現状株価からの上昇余地は当面限定的と判断している。

<8801> 三井不動産 3636 +150.5大幅続伸。本日は不動産セクターが業種別上昇率の3位になっている。ドイツ証券がポジティブなセクターレポートをリリースしており、手掛かり材料につながっているようだ。銀行の不動産業受け貸出残高は過去最高を更新、節税目的の不動産投資の増加によって、不動産市場はバブル的な様相をさらに強めていくと考えているもよう。セクター内では同社と住友不動産を推奨と。なお、先にクレディ・スイス(CS)では同社に対して、第1四半期決算のポジティブサプライズを期待とも指摘している。

<4092> 日本化学 282 +66急伸で上昇率トップ。前日に発表した第1四半期決算がポジティブなインパクトに。第1四半期営業利益は8.3億円で前年同期比2.2倍、通期予想は18億円から30億円に大幅上方修正へ。環境や土木関連向けの出荷、スマホや自動車向けの部品需要が好調に推移のようだ。また、年間配当金も従来の3円から5円に引き上げている。

<1926> ライト工業 1030 +119急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は12.3億円で前年同期比2.4倍、上半期計画18億円、同16.7%減益に対して順調な進捗率となっている。通常第1四半期の収益水準は相対的に低いため、業績の大幅な上振れ期待などが高まる格好に。主力工事の一つである基礎・地盤改良工事の売上増加などが業績をけん引している。直近では、中堅建設株の株価パフォーマンスがさえなかったこともあり、あらためて足元の好業績に対する評価余地も広がっているようだ。

<4543> テルモ 3535 +405大幅反発で3月19日の高値を一気に更新している。前日に決算発表、第1四半期営業利益は194億円で前年同期比20.7%増益、上半期減益計画に対して順調なスタートを切る格好になっている。170億円前後の市場予想も上回る着地に。主力のカテーテルの好調などがけん引したもよう。また、発行済み株式数の0.99%を上限とする自己株式の取得実施も発表、需給面への期待も高まる格好に。

<8252> 丸井G 1581 -195大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は57.8億円で前年同期比21.2%増益となったが、市場予想は60億円超であり、やや下振れる形になっている。ちなみに、前年同期には利息返還費用が計上されていることで、第1四半期の増益率は高まる状況である。実績値の想定比下振れに加えて、小売・店舗事業の7月既存店売上が伸び悩んだこともあって、利益確定の動きなどにつながっているもよう。

<1815> 鉄建 368 +30急伸。特に目立った材料は観測されていないが、鹿島<1812>やライト工業<1926>など、建設株では大手や中堅とも前日に好決算が発表されている。比較的パフォーマンスが優れなかったことで、業績のピークアウト懸念なども強まっていたとみられるが、あらためて業績期待が高まる状況にもなっているようだ。本日は中堅建設株で値を飛ばす銘柄も多いが、同社は相対的に好業績見通しを示していることで、より関心も高まりやすいと考えられる。

<6981> 村田製 17205 -895大幅続落。米アップル株の調整が売り材料、決算発表でいったんは警戒感が後退する局面もみられたが、本日は一時5月7日以来の17000円割れとなっている。iPhoneの販売下振れなどを嫌気して、アップルはここ2営業日で5%超の下落、関連銘柄として位置づけの高い同社のほか、アルプス<6770>や日東電工<6988>などが本日もきつい下げになっている。

<6367> ダイキン工業 8351 +398大幅反発。第1四半期営業利益は前年同期比10%増の600億円強となり、過去最高を更新したもようとの観測報道が伝わっている。中国は苦戦したものの、米国や東南アジアで販売が好調だったもよう。市場コンセンサスは590億円程度でインパクトは限定的であり、中国市場の先行き懸念は拭いきれないが、足元で株価の調整が進んでいたこともあって、短期的には安心感が先行する形のようだ。
《XH》

関連銘柄 14件

  • 1812
    東証1部
    鹿島建設
    695
    8/31 15:00
    +1 (0.14%)
    時価総額  734,832百万円
    大手ゼネコンの一角。18.3期をターゲットとする中期経営計画では経常利益650億円以上、ROE8%以上。リニア新幹線など得意とする大型土木案件工事の寄与に期待。17.3期はコスト増加を懸念し減益を見込む。 記:2016/07/20
  • 1815
    東証1部
    鉄建建設
    329
    8/31 15:00
    -3 (-0.9%)
    時価総額  51,551百万円
    鉄道土木事業、駅舎や国鉄宿舎など鉄道建築事業中心に実績。東京駅丸の内駅舎の保存・復原など。18.3期経常利益55億円目標。原価管理を徹底。4Qに完成工事高が偏重する傾向。17.3期1Qは2桁の営業増益。 記:2016/08/16
  • 1926
    東証1部
    ライト工業
    1,115
    8/31 15:00
    +22 (2.01%)
    時価総額  64,451百万円
    斜面対策・地盤改良工事など基礎土木を手掛ける。拠点ごとの営業力や選別受注を強化し、採算性向上を推進。17.3期1Qは2ケタ増収、大幅な営業増益で着地。手持ち工事の施工が順調なうえ、売上総利益率も改善。 記:2016/08/16
  • 4092
    東証1部
    日本化学工業
    221
    8/31 15:00
    +3 (1.38%)
    時価総額  19,719百万円
    化学品・電子材料メーカー。リン製品、クロム塩類など無機化学品が主力。リチウムイオン電池用正極材などの電子材料なども扱う。量子ドット原料TMSPを量産化。農薬や医薬中間体が増収、17.3期1Qは大幅増益。 記:2016/08/19
  • 4543
    東証1部
    テルモ
    4,025
    8/31 15:00
    -85 (-2.07%)
    時価総額  1,528,538百万円
    医療機器大手。主力はカテーテルシステムなど心臓・血管領域の高度医療機器。海外売上高比率は6割超。17.3期1Qは営業増益。グローバルでカテーテル事業が堅調。TCVS品質システム改善コストの減少も寄与。 記:2016/08/16
  • 6367
    東証1部
    ダイキン工業
    9,589
    8/31 15:00
    +281 (3.02%)
    時価総額  2,810,670百万円
    オフィスや家庭向けエアコンを手掛ける。空調事業は中国やアジアで主要製品・サービスを拡販。17.3期1Qは2桁増益。欧州やアジア、オセアニアなど各地域で販売が好調。1ドル110円、1ユーロ125円想定。 記:2016/08/16
  • 6770
    東証1部
    アルプス電気
    2,333
    8/31 15:00
    +49 (2.15%)
    時価総額  453,680百万円
    電子部品メーカー。子会社に車載機器のアルパイン。スマホ向け電子部品が軟調。カーナビも鈍い。円高も痛手。17.3期は減収減益を計画。為替想定1ドル110円。中計では19.3期に営業利益700億円程度目指す。 記:2016/08/16
  • 6981
    東証1部
    村田製作所
    13,905
    8/31 15:00
    +545 (4.08%)
    時価総額  3,132,296百万円
    積層セラミックコンデンサを中心に、各種電子部品を製造。主要顧客にアップルやサムスン電子など。17.3期1Qは2桁減益。高機能化による汎用部品の数量増も、製品価格の下落や円高、減価償却費の増加などが響く。 記:2016/08/16
  • 6988
    東証1部
    日東電工
    7,064
    8/31 15:00
    +92 (1.32%)
    時価総額  1,227,427百万円
    工業用テープ、タッチパネル用フィルムなど展開。自動車、電子機器、医療分野向けに供給。DDS技術の治療薬では肝硬変治療においてフェーズ2試験計画中。インダストリアルテープなど不振で17.3期1Qは大幅減益。 記:2016/08/17
  • 7201
    東証1部
    日産自動車
    1,015
    8/31 15:00
    +12 (1.2%)
    時価総額  4,588,526百万円
    自動車大手で仏ルノーと資本業務提携。17.3期1Qは為替の円高推移や新興国の環境変動にも関わらず、好調な北米の主力車種と回復を続ける西ヨーロッパ、継続的なコスト効率化により業績を改善。通期予想は据置。 記:2016/08/19
  • 7203
    東証1部
    トヨタ自動車
    6,238
    8/31 15:00
    +52 (0.84%)
    時価総額  21,321,465百万円
    国内自動車トップ。ダイハツを100%子会社化。そのほか日野、デンソーなど上場企業多数。燃料電池車、自動運転、人工知能の研究開発を加速。17.3期想定為替レートは1ドル105円。今期は減収減益を見込む。 記:2016/07/15
  • 8252
    東証1部
    丸井グループ
    1,261
    8/31 15:00
    -22 (-1.71%)
    時価総額  351,390百万円
    小売り事業とカード事業が2本柱。小売店「丸井」は消化仕入から賃貸法式への転換で採算改善狙う。カード事業は会員数増で業積の牽引役に成長。利益続伸で連続増配。中計では21.3期に営業利益500億円以上目指す。 記:2016/08/16
  • 8801
    東証1部
    三井不動産
    2,228
    8/31 15:00
    +27.5 (1.25%)
    時価総額  2,208,895百万円
    オフィスビル事業、住宅事業、商業施設事業など不動産事業を展開。分譲事業や投資家向け物件が好調。空室率の改善やオフィス賃料引き上げで、16.3期は増収大幅増益。マンション杭打ち問題の負担については不透明。 記:2016/06/09
  • 36,340
    8/31 15:00
    -100 (-0.27%)
    時価総額  3,854,729百万円
    ユニクロを世界展開。「高品質、リーズナブルな価格、ファッション性があるベーシックウエア」として支持受ける。16.8期3Qは2桁減益。グローバルブランド事業が増益も、国内外のユニクロ事業が減益。円高も響く。 記:2016/08/16